満員御礼の東京・両国国技館。
16日は、特別なムードに包まれた。

人気力士・平戸海関(23)が土俵の上で自慢の歌声を披露。
手拍子とともにペンライトの光が会場に輝き、ライブ会場にいるかのような盛り上がり。

さらに高安関(34)は、亡き谷村新司さんの名曲「昴-すばる-」を熱唱。
その美声でファンを酔わせた。

土俵前での握手や「のど自慢」でファンとふれあった人気力士たち。

16日に開催されたのは、能登半島地震の復興支援を目的とした「勧進大相撲」。

開催されるのは、実に62年ぶりで、戦災に見舞われた大阪の四天王寺再建を目的として行われて以来、入場料の全額を義援金として寄付する。

高安関「北陸の皆さまに元気になってもらうよう、精いっぱい頑張ります」

相撲を披露し、寺院や神社などの建立、修繕費用などの寄付を募る勧進大相撲。

16日は、その第1幕として、北陸にささげる応援歌の「のど自慢」が披露された。

被災地の1つ、石川・七尾市出身の十両・輝関(29)。
後ろ姿で表情はうかがえないが、その歌声に会場は1つになっていた。

さらに注目を集めたのが、石川・穴水町出身の遠藤関(33)と高安関の取組。

こうした取組のほか、握手やサインなどのファンサービスに来場者は大喜び。

石川・津幡町出身の大の里関(23)との写真撮影には、長い列ができていた。

盛り上がってくれたファンに、北陸出身の力士からは感謝の声が上がった。

石川・穴水町出身 遠藤関「きょうも朝から来ていただいたお客さんに声かけていただいて、こうやってふれあえてよかったです。(Q. 支援の動きが続いていることについては?)感謝しかないです」

石川・津幡町出身 大の里関「祖父が避難してますし、勝つってことがやっぱり一番の元気を届けることだと思うんで、次、5月場所に向けて頑張りたいと思いますね」

62年ぶりに行われた勧進大相撲。
入場料の全額が被災地支援の義援金として寄付される。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。