■FIVBバレーボールネーションズリーグ 男子予選ラウンド 第3週 日本 3ー2 フランス(日本時間22日、フィリピン・マニラ)
ネーションズリーグの男子大会で日本代表(世界ランク4位)は東京五輪金メダルのフランス(同7位)と対戦。先に2セット奪われるが、セットカウント3ー2(17-25、19-25、25-16、25-23、15-10)の大逆転勝利を収め、大会通算成績を8勝3敗に。世界ランキングは3位に浮上した。試合後、途中出場の宮浦健人(25)、セッターの関田誠大(30)、主将の石川祐希(28)が解説を務めた柳田将洋選手(31)のインタビューに応じた。
途中出場でチームを鼓舞 19得点の宮浦健人
Qフルセットで勝利
宮浦:こういった難しい試合は五輪でもあるので、こういった難しい試合に勝ったことは本当に嬉しいです。
Q.どんな狙いを持ってコートに
宮浦:自分としては思い切りやって、チームに流れをもたらすということを意識してやりました。
解説・柳田将洋さん:最初の2セットは厳しい状況だった。外から見ていてどういった準備をしていたんでしょうか?
宮浦:今大会調子が良い西田(有志)選手がパフォーマンスが良くなかったので、もしかしたら自分がそこに代わって出る可能性があるかなと思って、コートに入った時に100%のパフォーマンスが出せるように準備しました。
柳田:ゲーム中、会場をあおるような場面も何回も見られた。あれは宮浦選手としては調子が良いときなんですか?
宮浦:今大会ちょっと自分としてはもやもやした部分があったので、ああいった感情を出して自分の気持ちを乗せていこうと決めていてあえてああいうふうにやりました。
柳田:宮浦選手が1本決める度にすごくもりあがって興奮させてもらいました。ありがとうございました。
Q.アメリカ戦、パリ五輪にどうつなげる
宮浦:このタフなゲームを自分たちは勝ちきらないといけないと思うので、責める気持ちというのをまた明日に向けて保っていきたいと思います。
見事なトスワークで勝利に貢献・関田誠大(30)
柳田:石川選手にトスを集めてたのは何か意図があった?
関田:2セット目の間に石川選手がノッてきてたんで、これはちょっと使ってみようという所で、それがうまくハマりました。
柳田:宮浦選手にもかなりボールを集めてたんですけど何か要因がある?
関田:宮浦選手は難しい状況の中でよく頑張ってくれたし、5セット目もしっかり点数を取ってくれたし、僕自身クイックであんまり取れなかった所で悔いが残るんですけど、石川選手と宮浦選手がいい活躍してくれたんで、こういう結果になったと思います。
Q.1本目を拾う意識が徹底されていた
関田:僕らの強みのディフェンスが売りなので、そこで拾っていかないとこういう結果にはならないと思うんで、今日非常に良かったなと思います。
Q.東京オリンピック金メダルのフランスに勝ったことについて
関田:出てるメンバーは少し違うんですけど、非常に嬉しく思いますし、オリンピックで当たるかもしれないので、そういった意味では非常にいい戦いになったと思います。
Q.次のアメリカ戦、パリオリンピックに向けての意気込みを
関田:明日も強豪国で非常に強い相手ですし僕らがどれだけできるかっていうのを試す場でもあるので、しっかり勝ちに行きたいですし、パリオリンピックでも対戦する可能性もあるので、そこでしっかりいい結果を残せるように頑張っていきたいなと思います。
両チーム最多33得点の石川祐希主将
Q.今の気持ち
石川:冷静に受け止めてますし、ここが終わりじゃないですし、ここから上げていければいいなというふうに思ってたので、相手(フランス)もオリンピックで戦う可能性のある相手なので。メンバーは途中、西田選手がいなかったり、髙橋(藍)選手がいなかったですけど、いるメンバーでしっかりとやる、やるべきことはやりきったかなと思います。
Q.第1セット第2セット取られてからの勝利、この試合で日本が得た収穫は
石川:フランスもメンバー2人、1人くらいなかったですけど、ほぼフルメン(バー)の中で、強豪チームとこういうふうに戦うことはあまりなかったので、このネーションズリーグのレギュラー(予選)ラウンドでは。自分たちのパフォーマンスをしっかり出してどれくらい通用するかなっていうところをひとつ見たかったので、そこが力はしっかり付いているなっていうことが今日わかったので、戦えるっていうことがわかったので。まだ今日の試合でもミスだったり、勿体ないミスが多かったので、そこを修正していかなければいけないなというふうに思います。
柳田:石川選手お疲れ様です。
石川:お疲れ様です。
柳田:3セット目以降石川選手の打数がぐっと増えたように感じたんですけれども、石川選手本人としては、何か自分の中でアクションをしたり、意図があったことだったんでしょうかね。
石川:関田選手には特に何も伝えてないですし、1セット目、2セット目終わった時点で多分、僕くらいしか決まっていなかったので、そこを3セット目以降は使ったんじゃないかなというふうに思います。
柳田:相手がフランスということで、パリオリンピック既に(開催国として)出場枠をしっかり獲得しているというか、もう出るチームが相手で、そういった相手に勝ち切ったっていうのは、今後感じることがあるんでしょうか?
石川:そうですね、フランスもほぼフルメンバーで、こちらもほぼフルメンバーだったので、そこでしっかりとフルセットですけど勝ち切るっていう経験をできたのは良かったと思いますし。この後ファイナルだったり、パリオリンピックに向けて、今日以上のパフォーマンスを、フランスだけではなくて他のチームも出してくると思うので、それに対して立ち向かうっていうところは今日非常に勉強になったと思いますし、このあとに繋げていきたいというふうに思ってます。
Q.大会を通して強くなっている感覚は
石川:まだ課題が多かったりだとか、1セット目2セット目のようにサーブでなかなか崩せていけないと簡単にやられてしまうチームなので。僕たちの弱点は1セット目2セット目で見えたので、そこをどれだけ潰していけるか。勝負どころになったら今いるメンバーは強いと思うのでいかにそこを勝負どころを1点、2点の差に持っていけるかっていうのが僕たちの勝つポイントかなというふうに思うので。この後の残りの試合でも、そういったところを意識しながら戦っていきたいと思います。
Q.放送を見ているファンに向けて、今後に向けて意気込みを
石川:いつも応援ありがとうございます。このあとまだまだ難しい試合だったり、タフな試合が続きますけど、自分たちらしいバレーを常に展開していきたいというふうに思ってます。ありがとうございます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。