パリ五輪にむけたバスケ女子日本代表の国際強化試合(21日、札幌市・北海きたえーる)は、日本(世界ランキング9位)が格上のオーストラリア(同3位)を95-87で制し2連勝を果たした。20日の初戦とともに90点超での勝利。
この記事の画像(13枚)第1クォーターは、序盤に馬瓜エブリン(デンソー)の妹、馬瓜ステファニー(CASADEMONT ZARAGOZA)が3ポイント含めた3本のシュートを決め、ゲーム全体で、初戦で目立たなかった選手も躍動する“全員バスケ”で日本チームのパワーが発揮されることとなり、宮崎早織(ENEOS)が相手に激しいプレッシャーをかけ、林咲希(富士通)がスティールで点を奪うなど、恩塚亨監督が掲げる「走り勝つシューター集団」というコンセプトを体現するスピーディーなプレイを展開。
吉田亜沙美(アイシン)が相手選手の裏を通す絶妙なパスを送り宮澤夕貴(富士通)のシュートをアシストする巧みな技をみせるなど、観客を魅了するプレイが続出し、27-19の日本リードで終了。
第2クォーターは、ファウルを取られる場面が多かったが、林がルーズボールやリバウンドに積極的に対応し、地元札幌出身の東藤なな子(トヨタ紡績)が3ポイントシュートを決め、町田瑠唯(富士通)が華麗にアシストしエブリンがシュートを決め、またただ一人初戦不出場だった野口さくら(アイシン)もシュートを決めるなど、各選手が躍動。五輪出場選手の最終絞り込みにむけた絶好のアピールの場となり50-43で前半終了。
第3クォーターも、WリーグプレーオフMVPの宮澤が2本決めるなど各選手の3ポイントシュートが炸裂。また、エブリンは3ポイントも決めるが、要所でドライブによる得点も果たし、チームを支える選手としての存在感を示した。
第4クォーターでは、山本が会場を沸かせる鮮やかなディープスリー(3ポイントラインより離れたところからシュート)を成功。ここでも、各選手が得点を重ね、どの選手も点が取れる、という日本の強みが発揮され、95-87で勝ち切った。
ファウルトラブルという“課題”表出 パリ五輪への「成長材料」に
20日の初戦で課題となった、ノーマークで相手にシュートを打たれてしまう点はこの日かなり改善が図られた。ただ、日本らしいスピーディーな激しいプレッシャーは際立ったものの、反面、ファウルを多く取られフリースローを多く決められてしまうという新たな課題も表出。強化試合は、パリ五輪本番を前にして、課題洗い出しと克服という「成長材料」を手にする場といえそうだ。
次の強化試合の相手は、世界ランキング26位のニュージーランド。7月4日・6日に東京・有明アリーナで試合が行われる。
フジテレビ系では、7月4日(木)よる6時45分から、女子代表日本vsニュージーランド戦を生中継で放送する予定。
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