■FIVBバレーボールネーションズリーグ 男子予選ラウンド 第3週 日本 2ー3 カナダ(日本時間18日、フィリピン・マニラ) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグの男子大会で日本代表(世界ランク3位)はカナダ(同12位)と対戦。先に王手をかけられた日本はフルセットに持ち込むも、セットカウント2ー3(21-25、25-20、15-25、25-20、10-15)で敗れた。世界ランキングは5位に後退、大会通算成績は6勝3敗となった。

スタメンは主将の石川祐希(28)、セッターには関田誠大(30)、山内晶大(30)、小野寺太志(28)、西田有志(24)、髙橋藍(22)、リベロは山本智大(29)が起用された。

共に五輪出場を決めている両チーム。日本は第1セット序盤、石川、髙橋藍がブロックされるなど2‐7とカナダにリードを許す展開。さらにカナダのS.マー(29)の連続得点などで7‐14と徐々に点差を広げられる。日本は西田のサーブから連続得点を奪い、4点差に詰め寄るも振り切られ、21‐25で第1セットを先取された。

第2セット序盤もカナダにリードを許したが、11‐12の場面から石川が奮起。第1セットでわずか1得点に終わった石川のバックアタックが連続で決まり一気に逆転すると、髙橋藍のサービスエースが立て続けに成功しリードを広げた。日本は石川がこのセットだけで7得点を挙げ25‐20、セットカウントを1-1とした。

第3セットは中盤まで競り合うも、ラリーをものにできず4連続失点とカナダに主導権を握られる。カナダの得点源のマー、レプキー(25)に次々と得点を決められ10点差。15‐25で日本は王手をかけられた。

第4セット、カナダのサーブに苦戦する日本だったが石川の連続のサービス―スで逆転し11‐10とする。その後、1点を競り合う展開は勝負所で関田のサービスエースや山内、髙橋健太郎(29)の速攻が決まった。日本が25‐20で逃げ切りフルセットに持ち込んだ。

最終セットは、序盤にサーブで崩されるなどリードを許す厳しい展開。石川のフェイントやブロックで2点差に詰め寄ったが、終盤に石川、西田がブロックされる。カナダにそのまま逃げ切られ今大会3敗目を喫した。日本は世界ランキングを3位から5位に落とした。

試合後、石川主将は「(サーブで自分を)狙ってきてたのでそことの連携だったり僕のサーブレシーブが少し不安定だったので、そこ改善していかなければいけないなというふうには個人的には思ってます。少しでも修正できる部分は修正して、オランダ戦には気持ち切り替えて臨みたい」と前を向いた。

西田も「こういう状況というのは必ずあると思うので自分たちがやるべきことをより明確にして、ネガティブにならず次の試合に」と話した。

今大会の予選ラウンドの結果がパリ五輪の組み合わせに影響することから、残り3戦で、抽選に有利な「世界ランキング5位以内」の維持が重要となる。日本は21日に、世界ランク13位のオランダと対戦する。ノックアウト形式のファイナルラウンド(28日~)は開催地のポーランドと予選ラウンド上位7チームの計8チームが進出する。
※世界ランキングは試合前

【日本の得点(上位)】
石川  19点
西田  19点
髙橋藍 13点

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