総合格闘技世界最高峰と称される団体「UFC」の大会で、フライ級13位の平良達郎(24・那覇市出身)が5位のアレックス・ペレス(32)を破り、日本人選手としては史上初となるUFC6連勝を達成した。

日本時間の16日、米・ラスベガスで行われた総合格闘技の大会「UFCファイトナイト」メインイベントのフライ級マッチに登場したのは、那覇市出身でランク13位の平良達郎。

日本人選手としては約6年9ヶ月ぶりのメインイベンターの名誉とあり、気合いの入った表情でオクタゴンに入った平良。

対するはここまで25勝8敗でランク5位と格上のベテラン、アメリカのアレックス・ペレス。平良にとっては、勝てば順位を押し上げる重要な1戦となった。

5分5ラウンドのルールで行われたフライ級マッチは第1ラウンド、ペレスより3センチ身長の高い平良が打撃で牽制。

しかし距離を縮めたいペレスは積極的にカーフキックを放ち、コーナリングする平良の左太ももを攻める。

それでも、ジャブやワンツーなど打撃面で飛躍的な成長を遂げた平良は冷静にペレス選手をいなし、互角の戦いを展開していく。

第2ラウンドは平良が圧巻の攻撃

迎えた第2ラウンド。ラウンド中盤で平良がペレスの背後を取ると、立ち上がるペレスに脚を絡ませ背中からパンチの応酬。

止まらない平良がそのまま身体を上手く使いペレス選手を倒し、試合を決めにいくと、険しい表情を浮かべるペレスを見てレフェリーが試合をストップ。一時中断となるも、右膝を負傷したペレスは試合続行不能となり、そのまま試合は終了した。

2ラウンド2分59秒で平良のTKO勝ちとなり、これでUFC6連勝、プロ無敗記録を16に伸ばした。

試合後の平良は「アイムハッピー、センキュー!」とお馴染みのフレーズで会場を湧かせると…


▽試合後 マイクを握った平良達郎
「フライ級のファイターたち、俺の前に1列に並べ!」

ランキング上位のファイターたちへ宣戦布告。沖縄から、日本人初となるUFCチャンピオンを目指す平良選手の勢いはまだまだ止まらない。

平良はこの勝利で、最も印象的なパフォーマンスを見せた2人に授与される「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」も受賞し、5万ドル(約787万円)のボーナスも獲得した。日本人初のUFC王者という目標は、いよいよ夢物語ではなくなってきた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。