このあといよいよ、森保監督率いるサッカー日本代表が広島でシリア戦に臨みます。
広島の地で現役をスタートし、代表監督として凱旋した森保 監督の思いに迫ります。

【サッカー日本代表・森保 一 監督】
「11日のシリア戦は、これまでどうり目の前の一戦に勝つということ。最終予選その先に向けて、チームの積み上げができるようにチャレンジしたいと思います」


10日、チームと共に街中スタジアム、エディオンピースウイング広島のピッチに足を踏み入れた森保 一 監督。
試合を翌日に控え選手たちと共に公式練習に臨みました。
リラックスした表情でシリア戦に向けての調整を行った侍ブルーの選手たち。

実に20年ぶりとなる広島での代表戦開催、そして、新スタジアムでの試合に地元だけではなく全国からも熱い視線が注がれています。

そして、2年後のまさにきょう6月11日に北中米でワールドカップが開幕します。

【森保 監督】
「おそらく、あっという間にワールドカップの開幕の日が来るかなと思います。一戦必勝でやって、その中にチームと選手の成長があるようにトライしていくっていう、この2次予選での戦いが最終予選につながるような、そういうチャレンジしたいなとは思っています」


森保監督は広島の地での代表戦に大きな思いを寄せています。

【森保 監督】
「広島で試合をさせていただけるということは、私にとっては現役生活を長く過ごして、そして、指導者としても、お世話になって、人としても、いろんな成長をさせていただいた土地でありますので、そこで、その広島で試合ができるということで、非常に嬉しく思っています。街中サッカースタジアムというものを広島から、全国の皆さんに見ていただき、そして、我々が、いいプレーをすることで、ピッチとスタジアムが一体になって、一体感を持ってエキサイティングな空間を作れるということが、サッカーやスポーツの魅力を感じていただいて、街に潤いをもたらすもので、街の宝となるものということを、サッカー関係者だけではなくて、いろんな全国の方々に認識していただいて、素晴らしいものが、全国にできればなと思っています」

【サッカー日本代表・久保 建英 選手】
「いろんなところで強い日本代表というのを見せていきたいと思っているので、今回は広島に住んでいるファン、サポーターの方と、遠くから来られる方もいると思いますし、その方のためにいいプレーができればいいかなと思います」

【サッカー日本代表・遠藤 航 選手】
「すごくいいスタジアムと思います。これがもし、満員なったらみたいなイメージをしながら、練習させてもらいましたけど、こうやってサッカー専用のスタジアムがもっともっと日本にも増えてくると、見に行きたい人たちはもっと増えるのかなと思いました」

【サッカー日本代表・大迫 敬介 選手(サンフレッチェ広島)】
「やっぱりサンフレッチェ広島で出場している姿も、もちろんですけど、日本代表としてプレーしている姿も、もちろん見てもらいたいですし、見に来てくださったお客さんに、またサッカーを見に行きたいと思ってもらえるようなゲームができればと思います」


平和都市、広島での代表戦。
何よりも強い思いはサッカーを通し、平和を発信することです。

【森保 監督】
「広島は世界に二つしかない原爆の被爆地であるという土地ですし、尊い命を大切にするということと、街の皆さんが平穏に穏やかに暮らせるということ、平和を考えていただけると意味でも、歴史に触れていただいて、平和のことを考えて頂ける機会になればうれしいと思います」

<スタジオ>
森保監督、スポーツと平和についての言及もありました。エディオンピースウイング広島は街中スタジアムと言われる中で、原爆ドームまで歩いておよそ10分、原爆資料館、そして、おりづるタワーもあります。この近さというのも、また大きな意味を持ちそうですね。

【コメンテーター:広島大学大学院・匹田 篤 准教授】(社会情報・メディア論が専門)
「そうですね。そして、広島城、それから川にも囲まれていて、緑も多いし、一方でやはり、広島のこれまでの79年前に起きた悲惨な出来事についても振り返ることができるという意味でもいいですし、それから、やっぱりサッカーを通じた平和っていうふうに考えると全力でお互いが戦って、試合が終わった後に、お互いをたたえ合う。そういうことが大切。そういう意味でもシリアの選手団、そして、サポーターの人たちと仲良くなるっていうそんな試合になってもらいたいと思いますね」

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