バレーボールネーションズリーグの男子大会第2週・福岡ラウンドの第3戦で日本(世界ランク4位)は前回王者ポーランド(同1位)にセットカウント0‐3(17-25、15-25、20-25)で敗れ、今大会2敗目を喫した。アスリートゲストとしてこの試合で解説を務めた前日本代表キャプテンの柳田将洋(31、東京グレートベアーズ)にポーランド戦と8日のスロベニア(同5位)について聞いた。※写真は石川祐希選手
熊崎風斗アナウンサー:日本対ポーランドの試合、日本は敗れました。(ポーランド)強かったですね。
柳田選手:強かったです。すごい強かったです。
熊崎アナ:あれが世界ランク1位なんですね。
柳田選手:そうですね。途中ころころメンバー変わってたんですけど、それでも(流れは)変わらなかったですね。
熊崎アナ:ポーランドは当然オリンピックの代表の12人の争いが激しくなって、日本は日本でも代表争いが激しい中で今までと違う選手がたくさん出ましたね。
柳田選手:はい、そうですね。本当にポーランド戦はかなり重要な日だったかもしれません。
熊崎アナ:その中で日本は敗れはしたものの、よかったところってありました?
柳田選手:日本の今の強さって、ディフェンスだと思うんですけど。ポーランド戦はそこもかなり出ていて、やっぱり1回で決められなかったりとか、ラリーをしっかり返してして決めきったりというシーンもあったので、それはメインの選手ではないかもしれないんですけど、誰が出てきても同じプレーがで来ることは大事なことだと思います。
熊崎アナ:この今の男子バレーってとにかくスパイクもすごい、サーブもすごい、あれだけ続く、その中で勝ちきる、取りきるっていうシーンも多かったですよね。
柳田選手:ポーランドってのはおっしゃった通り、世界ランク1位。そのチームとラリーを続けられるかなかなか男子バレーって特にないのでそれができてるってことだけでも収穫かもしれないですね。
熊崎アナ:個人でこの選手っていましたか?
柳田選手:大塚(達宣)選手がかなりしっかりアピールができてたんじゃないかなと。スタートでは無かったんですけど、入った時からしっかり数字を残してるので良かったかなと思います。
熊崎アナ:3セット目はスタートから行きましたけど10点。二桁得点でどこが具体的に良かったですか?
柳田選手:やっぱりパイプのシーンであったりとか、しっかりパスを返してからスパイクに走っていって、自分の枚数を減らさないっていう所で貢献していたと思うので、もちろん得点シーンも重要だと思いますし、ボール触ってないシーンでもしっかりしていたんじゃないかなと。
熊崎アナ:得点した大塚選手ってすごいってなりましたけど、柳田さん目線で言うと他の人が例えば得点決めましたっていうとき大塚選手が動いて助走に入ってるから相手ブロッカーとしてはそこを見てないといけないんですね。
柳田選手:そうですね、絞らせないって意味では、パスして潰れちゃわないで、しっかり立ち上がって、攻撃に参加するってのが重要ですね。
熊崎アナ:そういう意味でもアピールできた選手としては大塚選手、良かったですか?
柳田選手:今日に関してはサイドでは大塚選手はしっかり受けてたイメージがあります。ただこれは今日だけの話なんです。やっぱりここの評価っていうのは、ブラン監督としてかなり難しいと思いますので、もちろん明日もあるし、フィリピンランドもあるので。
熊崎アナ:これまでの試合を見ていて富田(将馬)選手がアピールする試合もありましたし、甲斐(優斗)選手がものすごい爆発する試合もありましたし、ちょっと代表争いも大変ですね、オリンピックは。
柳田選手:これやっぱりブラン監督も頭を悩ませているんじゃないかなと思いますし、もちろん石川(祐希)選手、高橋藍選手、誰がメインになるとしても、こういった形で貢献できる選手の評価、これかなり大きく変わると思うので、かなり重要な試合をしている。
熊崎アナ:8日のスロベニア戦、相手は全勝で来てます。どう戦っていきますか日本。
柳田選手:やっぱり間違いなく勢いはありますよね、全勝なので。そこに対して日本が受身にならないということは重要ですし、ホームゲームでアドバンテージがあるので応援の力を背にしてまず自分たちが同じ土俵に立って戦うと絶対勝ち目が出てくると思います。
熊崎アナ:どういう日本に期待でしょう。
柳田選手:ポーランド戦でやられてしまったような、サーブだったりとかを次、しっかり日本チームが実戦できたらチャンスは大きく広がるかなと思います。
熊崎アナ:スロベニアはオリンピック出場が決まってないから、相当モチベーション高くきてますね。
柳田選手:かなりプレッシャーをかけてくると思いますし、逆に日本としてはもちろん五輪の切符は取ってるんですけど、最終的な世界ランキングでオリンピックの組合せが変わってくるでしょうし、ランキングとしては日本が上なので、もしこれで敗戦した場合はポイントをかなり取られてしまうので重要だと思います。(日本が負ければランキングが逆転する)
熊崎アナ:改めて8日のスロベニア戦、そしてこの後のネーションズリーグさらにパリオリンピックに向けてまで、今の男子の代表に柳田さんからぜひエールをお願いします。
柳田選手:今、成績としては勝ち越しという状況ではあるんですけど、やっぱり内容も非常に重要だと思います。僕ら、僕も含めてみんなで日本代表を支えて、まずはパリまでしっかり走れるように頑張っていければなと僕も思ってますので、一緒に選手の皆さんも頑張っていければなと思います。頑張ってください。
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