■サッカー女子 国際親善試合 日本代表 4ー1 ニュージーランド代表(日本時間3日、スペイン・ムルシア)

スペインで行われた国際親善試合で、なでしこジャパン(世界ランキング7位)がニュージーランド代表(同28位)と対戦し、4-1で勝利した。

日本はニュージーランドに先制を許し迎えた後半4分、入ったばかりの浜野まいか(20)のゴールで同点とすると、15分にもセットプレーから再び浜野のシュートで逆転。さらに藤野あおば(20)と千葉玲海菜(25)も追加点を奪い、パリ五輪前最後の海外遠征を2連勝で締めくくった。

第1戦からスタメンを7人入れ替え、GK山下杏也加(28)、FP清水梨紗(27)、南萌華(25)、熊谷紗希(33)、高橋はな(24)、宮澤ひなた(24)、植木理子(24)、長野風花(25)、北川ひかる(27)、長谷川唯(27)、藤野の11人でニュージーランドとの第2戦に臨んだ。

ともにパリ五輪出場を決めているチーム同士の戦い。5月31日の1戦目は日本が2-0で勝利した。この日、まずチャンスを作ったのは日本。前半3分、長野がセンターサークル付近から左へ大きく展開すると、ボールを受けた北川がゴール前へアーリークロス。走り込んだ植木が合わせるが、ジャストミートせずゴール右へ外れてしまう。

10分を過ぎるとニュージーランドにボールを回され攻め込まれる場面が増えた日本。相手の攻撃を凌ぐ時間が続く。そして前半22分、ニュージーランドのセットプレーから左サイドでボールを受けた選手に髙橋がかわされ、ペナルティエリア左から強烈なシュートを浴び、1点を先制されてしまう。

追いかける展開となった日本は、両サイドからクロスを入れ相手ゴールに迫るが、得点には至らず。アディショナルタイムには、長野からゴール前の植木にパスが通り、DFを背負いながら振り向きざまにシュートを打つが、ゴール左に外れてしまう。日本は1点ビハインドのまま前半を終えた。

後半開始早々、藤野がハーフウェイライン付近から一人ドリブルで持ち込みファーストシュートを放ち、ゴールへの執念を見せる。その直後、日本はショートコーナーからパスを繋ぎ、左サイドから長谷川が入れたクロスを相手DFにクリアされる。このルーズボールを入ったばかりの浜野がボレーシュート一閃。低い弾道のボールはゴール左に吸い込まれ、日本が1-1の同点に追いついた。

勢いづく日本は15分、センターサークル付近のフリーキックのチャンスに長谷川が浮き球のボールを相手ゴール前に放り込む。オフサイドラインをギリギリで抜けた浜野がボールを受け、右足を振り抜く。浜野のこの日2点目となるゴールで日本が2-1と逆転に成功する。

さらに21分には、相手ゴールキックを宮澤がヘディングで戻すと、ボールはゴール前の藤野へ。藤野は戻り切れていないGKを見て冷静にシュートを放ち、ニュージーランドを突き放す3点目が決まった。その後、途中出場の 千葉のゴールも決まり、4-1の大差でニュージーランドを下した。

なでしこジャパンは2月のパリ五輪アジア最終予選で北朝鮮と対戦。1戦目はスコアレスドローに終わり、国立競技場で行われた2戦目を2-1で勝利し、パリ五輪出場を決めた。

7月のパリ五輪ではグループCに入り、W杯を制したスペイン、南米の強豪・ブラジル、アフリカ予選を1位通過してきたナイジェリアと戦う。グループで上位2チームに入ると準々決勝に進出。各グループ3位チームの中の上位2チームが準々決勝へと駒を進めることができる。

*写真は浜野まいか選手

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