千葉興業銀行が14日発表した2024年3月期の決算で連結純利益は前の期比15%増の74億円となった。4期連続の増益を確保した。本業のもうけを示すコア業務純益(単体)は45%増の149億円。貸出金利息が増えたほか、法人関係手数料などが好調で役務取引等利益が20%増の82億円と3期連続で過去最高を更新した。

貸出金残高は1%増の2兆3809億円となった。同行は保証事業を手がける連結子会社の株式譲渡など住宅ローンビジネスの効率化を進めており、そのぶん中小向けを強化している。

一方、25年3月期は純利益が前期比23%減の57億円を見込む。同行は「取引先の事業環境は円安による資材高や人手不足など厳しい状況」と指摘する。

千葉興業銀行の梅田頭取

年間配当は前期と同じ10円とする方針を示した。同日記者会見した梅田仁司頭取は「配当利回りは、地銀全体からみると低い水準と考えている。優先株の縮減を進めつつ、コンサルティングなど既存ビジネスを変革させていく」と説明した。

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