物流業界の「2024年問題」の解消となるか。同業界の負担を減らす製品やサービスが大阪に集結しました。

 大阪・南港のインテックス大阪で4月12日まで行われている「関西物流展」。自動運転でトラックに荷物を積むフォークリフトや荷物の搬送ロボットなど、物流業界の効率化につながる製品などが展示されています。今回は出展数が過去最多の376社にのぼるなど、いつにも増して注目を集めています。

 その背景にあるのが物流の「2024年問題」。2024年4月からトラックドライバーの残業時間の規制が強化され、今までのような長距離輸送が出来なくなるなど、輸送能力の低下が懸念されています。

 (来場した物流関係者)「コスト的には下がることはないので、上がることしかないですから、効率化の何かいいアイデアがないかなということで今日は来場しています」
 (来場した物流関係者)「お客さんを集めて勉強会をしたりもしていますが、お客さんを含めて業界全体で動かないと解決できない部分はあるなと」

 こうした状況の打開に向けたサービスも登場しています。4月下旬に提供開始予定の「サバケル」は、システムに荷物の種類や保管に必要な面積などを入力すると、かかる費用と共に空いている倉庫と荷主をマッチングできるサービスです。

 このシステムを活用して中継地点となる倉庫を設けることで、ドライバーの運搬距離が短くなり、長時間労働の解消にも繋がるのではと期待されています。また、このシステムではスキマ時間で働きたいドライバーなどとのマッチングもできるといいます。

 (ロジテック 川村将臣社長)「(ECサイトで)セールがあったりなど繁閑の波があります。閑散な時期に数か月だけ倉庫のスペースが空くということもよく起きるので、そこを上手に活用しましょうと。(人材やスペースを)正しくマッチングさせることで無駄を排除して、その無駄の排除が『2024年問題』の解決に繋がる。そんな一助になれればと」

 新たな技術で物流業界はどう変わっていくのでしょうか。

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