岡山市で協議が進められている公共交通のあり方についてです。12月23日、路線バスの初乗り運賃を40円値上げする方針案が示されました。
方針案は岡山市や路線バスの運営会社などで作る協議会の23日の会合で示されました。それによりますと、市中心部の路線バスは事業者間の競争によって国が示す適正運賃より安い区間が広がり経営が圧迫されているとして、現在の初乗り運賃である120円から、最低で160円に値上げする方針です。
2023年度の路線バスの収支は9つの事業者あわせて3.6億円の赤字となっていて、値上げにより1.7億円の増収となり、赤字を半分ほどまで減らせるということです。
(岡山市 大森雅夫市長)
「きょうに至るまで各事業者と随分調整してきた。物価高騰の影響で、少しでも(運賃が)安い方が利用者にとっていいというのは間違いないが、公共交通を維持していくうえで一定の運賃をお願いすることはやむを得ないと思う」
また、JR妹尾駅から北長瀬駅までの区間で新設を計画していた公設民営の支線について、既存のバス車両を活用できるようになったことから、当初より前倒して2025年4月に運行を始める予定です。
協議会では2025年10月までに各事業者が提出した値上げなどの計画案をまとめる方針です。
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