尾花沢市の銀山温泉でオーバーツーリズム、いわゆる「観光公害」対策の実証実験が始まった。混雑が増す夜の時間帯を事前の予約制とすることで、来場者数を調整しゆったりと楽しめる温泉街を目指す。
23日に始まったのは、銀山温泉の「日帰り客」を対象とするマイカー規制と来場者数の調整。
県の内外や海外から年間約30万人の観光客が訪れる銀山温泉は、観光客の増加に伴う混雑や渋滞など、オーバーツーリズムいわゆる「観光公害」に悩まされている。
これを受け、市と銀山温泉組合は「日帰り客」を対象に、初めて対策をとることにした。
期間中に銀山温泉を訪れた日帰り客は、温泉街の約2キロ手前にある「大正ろまん館」に車を停め、有料のシャトルバスやタクシーで温泉街まで移動する。
また、混雑が増す午後4時~午後8時までは事前にバスを予約することで、日帰り客の1時間当たりの来場者数を調整する。
初日の23日は約120人の予約があり、シャトルバスとタクシーに乗り込んで温泉街へ向かった。
(尾花沢市商工観光課・齋藤孝行課長)
「銀山温泉は尾花沢市にとって重要な観光資源の一つ。観光客のみなさんが満足して1回だけでなくこの後も何回も来てもらえるようなまちづくりをしていきたい」
日帰り客の対策は、23日から1月6日まで尾花沢市が主体となって実施し、有料のシャトルバスは1人500円かかる。
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