今、外国人観光客が多く訪れているという長野県白馬村。街には英語表記の看板が増えているということで、白馬村の今を取材しました。

■長野・白馬村に外国人観光客が増加 冬だけではなく夏も人気に

加藤シルビアキャスター:
白馬村は、長野県の北西部に位置していて、人口は8383人(11月1日現在)。東京からは車で約4時間で行くことができます。

白馬村には5つのスキー場があり、多くの外国人観光客が訪れているということです。

外国人観光客は、2008年の約5万人から、2023年には5倍の約25万人まで増えています。(白馬村「村内の外国人観光客延べ宿泊者数」より)

「冬のスキー」というイメージがある白馬村ですが、夏も人気だといいます。白馬岩岳マウンテンリゾートの「ヤッホー!スウィング」という大きなブランコは、北アルプスを眺めながらブランコに乗って写真を撮ることができるということです。担当者によりますと、「夏も冬も列ができるほど人気になっている」ということです。

また、世界的にも注目されていて、国連が認める“持続可能な優れた観光地”に贈られる「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2023」に選出されました。田園風景や山岳地帯の風景などが評価されたということです。

■スキー以外に「善光寺」や「松本城」などに観光も

加藤キャスター:
なぜ外国人に人気なのでしょうか。

白馬村観光局の担当者によると、外国人観光客は1週間~1か月ほど滞在する長期滞在者が多く、スキーだけでは飽きてしまう側面があるといいます。

そうした中、白馬村から直通バスを運行し、「善光寺」や「松本城」など長野県内の他の観光地にも行けるように工夫をしていることもあり、外国人観光客に人気だということです。

日比麻音子キャスター:
城や寺などに行って、日本の文化を楽しむということですね。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
別のところと連携しているわけですよね。広い意味で周辺を考えているというのは、他の自治体でも参考になるのではないでしょうか。

日比キャスター:
他の国と比べても比較的標高が低く、美しい雪で森や林の中を滑ることができるという点が世界のスキーヤーから人気の理由だと思いますので、どう守っていくのかという点も大事かと思います。

今村さん:
長野県はマイカー規制なども進んでいるようです。環境に対しての配慮として、何十年も前からやってきたことが今に繋がってるのかもしれません。

■オーバーツーリズム対策で共同配車や飲食ネット予約

加藤キャスター:
外国人観光客に対応するため、白馬村ではオーバーツーリズム対策をしています。

今まで、タクシーを呼ぶときは1社ずつ配車をしなければいけませんでしたが、配車の一本化を行い、5社の共同配車にしました。

約50店舗が参加している飲食店のネット予約、利用者の7割は外国人だということです。

日比キャスター:
街の中にも英語がたくさんありましたね。

今村さん:
逆に英語が話せなかったら行けない場所になりそうですね。

日比キャスター:
サービスする側の言語という部分の準備も必要なのかなと思います。

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<プロフィール>
今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞受賞
歴史・時代小説家 30歳までダンス講師

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