日本生命保険は10日、米ドル建ての劣後社債を13億2000万ドル(約2000億円)発行すると発表した。米金利は高止まりしているものの、利下げ観測も根強い。上乗せ金利(スプレッド)の縮小で資金調達の環境が改善するなか、財務基盤の強化を図る。

償還期限は2054年4月で、利率は最初の10年が年5.95%。その後は5年ごとに更新する。米国債に対する上乗せ金利は、過去12年間で最も低い1.59%で調達できる見通し。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測がくすぶるなか、現時点で高い利回りを得られるドル建て社債への投資需要は高まっている。

米国や欧州、アジアを中心とする海外市場で募集する。日本生命は直近で2023年9月に9億3000万ドルを調達した。機関投資家向けでJPモルガン証券など5社が主幹事を務める。

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