原発事故で全町避難を余儀なくされ、2022年6月に復興拠点の避難指示が解除された福島県大熊町。復興が進む町中心部にコンビニエンスストアが12月17日オープンした。
大熊町のJR大野駅の前に整備が進められている商業施設「クマSUNテラス」。2025年3月のグランドオープンを前に、17日一足早く営業を始めたのがファミリーマートだ。入口入ってすぐのところには、大熊町の特産品なども並ぶ。町のことをより知ってもらうことで、観光の誘致にも繋げていくという。
大熊町は2022年6月に復興拠点の避難指示が解除されたが、まだ町の約半分が帰還困難区域で、町内で暮らす人は震災前の約1割にとどまっている。
震災後2店舗目となるコンビニエンスストアのオープンに早速訪れた町民からは…「だんだん徐々に少しずつではあると思うんですけど、復興も進んでいくと思うので、良いと思います」という声があがる。
大熊町の吉田淳町長は「灯りが灯ってますので、みんな安心して過ごす、そんな場所になるんじゃないかなと思ってます」と話した。
営業は年中無休で、午前7時から午後10時まで。ファミリーマート南東北リージョンいわき営業所の齋藤貴之所長は「『クマSUNテラス』周辺を起点に、大熊町のにぎわいが取り戻っていくということをお聞きしております。このお店もそのにぎわいの一助になればと考えております」と話した。
クマSUNテラスには、今後も飲食店や物販店合わせて6店舗が出店を予定していて、町のにぎわい創出につながることが期待されている。
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