本格的な冬を前に、今シーズンの営業が難しい状況だ。スキー場へとつながる道路の入口には、立入禁止と書かれていて、先に進むことができない。
福島県猪苗代町にある箕輪スキー場。
隣接するホテルとともに東京都の企業と猪苗代町が出資する「横向高原リゾート」が運営をしている。しかし、現在は休業状態が続いている。
11月19日に開かれた町の全員協議会。
関係者によると、町側が施設を運営する横向高原リゾートの経営状況が厳しく、従業員の大半が退職した状況を明かし、「今季の営業は難しい状況である」と説明したという。
ゲレンデがオープンすると、多くのスキーヤーで賑わった箕輪スキー場。県の内外から人気を集めていた。
スキー場の近くで経営している旅館では…「前の年あたりまで夏の子どもたちに向けたイベントをやっていたのを分かっていたんですけど、この夏はないぞと主人からも聞いていたので『エッ』ては思ってました」と話す。
箕輪スキー場の利用客が宿泊客全体の3割を占めている「マウント磐梯」。
予約が入っていた団体客はキャンセルとなったが、やむを得ない状況と受けとめている。マウント磐梯の一ノ瀬正一社長は「足元から崩れているようで、今でもオープンするのかしないのか分からないんですよね。スキーの修学旅行が無いということになると、2月3月まで旅館がガラガラの状態になるので、我々の営業としても非常に苦しくなると思います」と話す。
猪苗代町は福島テレビの取材に対し、「今後についてはまだ決まっていないが、再開に向けて努力していく」としていて、スキー場のゲレンデやホテルなどの施設を保全していく方針ということだ。
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