年末に行われる2025年度の政府予算案の編成作業を前に、福井をはじめとする新幹線沿線自治体の知事らが、14日、北陸新幹線「敦賀ー大阪間」の早期全線開業などを自民・公明与党のプロジェクトチームに要望しました。こうした中、自民党の京都府議団が、小浜・京都ルートの再検討を求める要望書を西脇京都府知事に提出したことが分かりました。
       
14日午後、杉本知事や稲田朋美衆院議員らは、北陸新幹線の早期全線開業について与党プロジェクトチームの担当者や国土交通省などに要望書を提出しました。
 
この要望書は、京都や大阪も含む沿線自治体のトップや国会議員らが参加する総決起大会で決議されたものです。
 
具体的な要望項目では▼詳細なルートや駅の位置の年内の決定▼来年度中の認可・着工▼最長28年と試算されている工期の短縮などが盛り込まれています。

杉本知事は「北陸新幹線建設促進同盟会中心にこれまでやってき大会よりもさらに大きな大会が開けて熱気もすごかった。これから年末に向けてさらにパワーアップしていきたい」と語りました。
 
一方、自民党の京都府議団は先日、北陸新幹線延伸は▼京都府の中部・北部にメリットがほとんどなく、水源地への影響も懸念される▼京都府が負担する額と開通後の利益が見合わないなどとして「ルートの見直しも含め、府として最適なルートを選定する必要がある」と西脇京都知事に提言しました。
 
このことについて杉本知事は「(与党PTへの会議の中では)自民党の小野寺政調会長からは、今回の小浜京都ルートは決まった話であると思っていると話があった」と話しています。
 
大阪までの認可・着工に向けては、与党整備委員会委員長で京都府選出の西田昌司参議院議員が、年内に詳細なルートを決め2025年度中に着工する方針を示しています。
 
地元の自民党京都府議から疑問が呈される中、今後、事態がどう進んでいくのか注意深く見守っていく必要があります。

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