九州フィナンシャルグループ(FG)が14日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比7%減の146億円だった。前年同期に政策保有株式を集中的に売却した反動で、連結の株式等関係損益が63%減の30億円となった。賃上げなどによって人件費が上昇し、経費が5%増の400億円に膨らんだことも響いた。
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傘下銀行単体の本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は肥後銀行が26%減の61億円、鹿児島銀行は14%増の98億円だった。肥後銀では住宅ローンの販売推進などで資金利益が12%増の251億円に伸びたが、株式売却益の減少や経費の増加を補いきれなかった。
九州FGは25年3月期の業績見通しを5日に上方修正しており、連結純利益は前期比8%増の285億円を見込む。笠原慶久社長(肥後銀頭取)は「先行して預金金利が上がっているが、10月に短期プライムレート(短プラ)を引き上げたことで貸出金利に反映されるシナリオを描いている」と話す。
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