岐阜県警が、「やさしさ」が加わったパトカーの導入を進めています。

 パッと見ただけではわかりませんがパトカーに、ちょっと「やさしさ」が加わりました。その「やさしさ」は、新しくなった赤色灯に込められています。

岐阜南署地域課の後藤宏子課長:
「こっちの灯りの方が、ぼわーと蛍みたいに光るのが分かりますか?あっちの昔からあるパトカーは、なんだか忙しく動いていますよね」

 比べてみると、たしかに光り方が違いますが、いったい何が「やさしい」のでしょうか。

岐阜聾学校高等部3年の井深さん:
「僕はどちらかというとある程度聞こえているんですけど、全部が聞こえているわけではなくて。サイレンの音ってなかなか入ってこない時があるんですけど、視覚的な手掛かりを活用しているという部分では本当に助かるなと思います」

 パトカーの赤色灯は、緊急走行中とパトロール中とで光り方に違いがなく、聴覚障害のある人から区別がつかないという声が挙がっていたといいます。パトロール中は2秒間隔でゆっくり光るようにしたことで、見た目で区別できるようになりました。

岐阜県立岐阜聾学校の長瀬さゆり校長:
「今後の生活の中で普及していくといいなと思っています」

 岐阜県警は、この新型赤色灯を搭載したパトカーをすでに岐阜南署と北方署で1台ずつ導入しています。11月下旬までに、さらに5つの警察署でも運用を始める予定です。

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