10月16日、米アマゾン・ドット・コムは次世代原発「小型モジュール炉(SMR)」の開発を通じてデータセンター向け電力を確保するための3件の契約を締結したと発表した。仏ナントのアマゾン施設で15日撮影(2024年 ロイター/Stephane Mahe)
米アマゾン・ドット・コムは16日、次世代原発「小型モジュール炉(SMR)」の開発を通じてデータセンター向け電力を確保するための3件の契約を締結したと発表した。人工知能(AI)の利用拡大に伴ってデータセンターの電力需要が急増している状況に対応する。
アマゾンは、Xエナジーが開発予定のワシントン州でのSMRプロジェクトの事業化調査に資金を拠出する。プロジェクトは州の公益企業連合が主導しており、SMRを活用して発電能力を960メガワット(MW)に拡大し、この拡大分をアマゾンと公益企業連合が利用する取り決めだ。
クラウド部門AWSのマット・ガーマン最高経営責任者(CEO)は「われわれの取り決めは今後数十年にわたるエネルギーを生み出す新たな原子力技術の構築を促進するだろう」と述べた。
XエナジーがSMR開発に投じる5億ドルの資金調達について、アマゾンが主要な出資者となる方針。両社は2039年までに米国内にSMRを通じて5ギガワット(GW)強の電力を新たに供給することを目指しており、これは現時点で最大規模の商用プロジェクトだという。
またアマゾンは、ドミニオン・エナジーとの間でバージニア州にある既存発電所の近くにSMR施設を建設するプロジェクトを進めていくことにも合意した。
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