三井住友カードは17日、クレジットカード会員の行動分析の精度を高めると発表した。韓国の現代自動車グループ傘下のヒュンダイカードが開発した人工知能(AI)サービスを活用する。2025年春にも三井住友カードのマーケティングに生かす。

カード会社は購買履歴などをもとに、会員の関心が高そうな商品やサービスを推測してマーケティングを実施している。例えば、外食利用が多い会員にはレストランの広告を打ったり、キャッシング利用の頻度が高い会員には定期的に金融商品の情報を送ったりする。一定程度の成果を見込める一方、現在の分析手法の費用対効果には限界があるという。

ヒュンダイカードのAIプラットフォーム「ユニバース」は、購買履歴などから顧客の興味・関心ごとを推測する。購買履歴にはない別の商品やサービスを提案しやすくなるため、新規顧客の獲得が期待できる。24年2〜4月に実施した実証実験では、従来の方法と比べて新規顧客の獲得率が最大4倍に向上したという。

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