オープンAIのブラッド・ライトキャップCOO(左)とオープンAIジャパンの長崎忠雄社長=15日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)

オープンAIが設立した日本法人「オープンAIジャパン」の社長に就任した長崎忠雄氏は、直近までアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)日本法人の社長を務めた。インターネット上で利用者にサービスを提供する「クラウドサービス」の概念を日本に定着させたことで知られており、今後は新たに生成AIを日本に広く普及させることができるかに期待が集まる。

長崎氏は1993年に米カリフォルニア州立大学を卒業後、複数のIT企業を経て2011年にAWS日本法人に入社、その後、社長に就任した経歴を持つ。15日の会見ではオープンAIジャパンの社長に就任したきっかけとして、生成AIを浸透させることで日本社会へ貢献できると考えたためだと語った。

さらに長崎氏は「テクノロジー業界に身を置いて25年以上、新しい技術を日本に浸透させるために活動してきた」と振り返り、生成AIの浸透へ向けてもその経験を生かすとした。「日本のみなさまと対話し、いまだ考えられないような(生成AI活用の)事例を数年かけて作っていきたい」と意気込んだ。

オープンAIのブラッド・ライトキャップ最高執行責任者(COO)も長崎氏同様複数のIT企業を渡り歩いた。現在は社の事業全体を統括する立場にある。

ライトキャップ氏は「日本のみなさんが何を望んでいるかを、われわれに伝える能力が高い」と述べ、長崎氏の高いコミュニケーション能力が登用の決め手だと明かし、活躍を期待した。

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