車の安全を巡って、またメーカーの不正が明らかになりました。
大量生産に必要な「型式指定」を巡り、自動車メーカーなど5社で不正が明らかになった問題。大分県内からも不安の声が聞かれました。

自動車の量産に必要な「型式指定」を巡っては3日、新たにトヨタ、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社の不正が明らかになりました。4日、トヨタ自動車の本社では、国による立ち入り検査が行われる事態となっています。

大分の街の人からは…。

ーー街の人は
「実際に何の被害があるのかよく分からない。対象の車に乗っている自分が、本当に安心して乗れるか分からない」
「ちゃんとした会社が毎回、毎回そういうことをする。ちょっとどうかなと思う」
「会社というのは利益追求だけにいっているのではないか」
「今回の件で改善されるのではないかと思うので。私たちが安心して乗れる車を提供し続けてもらえれば」

立ち入り検査は、5社に対し順次行われ、国は安全性が基準に適合しているか確認できるまで、不正があった車種の出荷を停止するように指示しています。

自動車メーカーなどが不正をしていた「型式指定」とはどのようなものなのでしょうか。
「型式指定」とは、大量生産と車の安全性を両立させるための国の認証制度のことです。メーカーがすべての車を1台ずつ試験すると、大変な手間がかかるため、車種とエンジンごとに検査データを国に提出して、審査に合格すれば販売していいというのが「型式指定」という制度です。

5社はこの検査データについて虚偽の内容を提出したり、基準とは違う方法で試験を行うなどしていました。

不正が確認された車種に、このまま乗っていても大丈夫なのか。
5社は「安全性に問題は無い」としています。ただ今後、国が検査をして安全性に問題があるとなれば、リコールの対象となる可能性はあるということです。

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