5月27日付で日銀新潟支店長に就任した平形尚久氏(47)が4日、着任後初の記者会見を開き「金融政策決定に役立つ情報収集や、適切な金融情報の発信に努めていきたい」と抱負を語った。新潟は南北に長く、自然や文化も豊かで多様性があるとした上で、「新潟の経済が日本経済や世界経済とどうつながっているかなど理解を深めていきたい」と述べた。
平形氏は前橋市出身。2001年に慶応義塾大学大学院商学研究科の修士課程修了後に日銀に入った。調査統計局企画役や金融機構局金融システム調査課長などを歴任した。
会見には小林俊前支店長も同席し、「県内各地に足を運び、長い時間をかけて形成された自然環境のスケールの大きさや美しさを身をもって体感できた」と新潟勤務を振り返った。
日銀新潟支店は同日、新潟県内の6月の金融経済動向も併せて発表した。景気の基調判断は前月から据え置き、「能登半島地震や原材料高の影響などを受けつつも、緩やかに持ち直している」とした。判断据え置きは12カ月連続。全項目で前月からの判断を維持した。
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