本田技研工業は12月13日、フル電動軽自動車、ホンダ『N-VAN e:』のサイドカーテンエアバッグについて、正常に展開できず乗員保護性能を満足しないおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは、9月16~23日に製作された計892台。
サイドカーテンエアバッグにおいて、インフレータ(膨張装置)とエアバッグを固定するクランプリングのかしめ荷重の設定が不適切なため、過大な荷重でかしめられ、クランプリングの強度が不足しているものがある。そのため、車室内高温時にサイドカーテンエアバッグが展開した際、インフレータ内圧が増加し、クランプリングが破断してエアバッグが正常に展開できず、乗員保護性能を満足しないおそれがある。
改善処置として、「e:L4」と「e:FUN」グレードは全車両、左右のサイドカーテンエアバッグを対策品と交換する。また、「e:L2」と「e:G」グレードは全車両、右のサイドカーテンエアバッグ(設定が右側のみ)を対策品と交換する。
現在までに、不具合の発生や事故は報告されていない。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。