「こりゃトラック好きにはたまらんだろうな~!」というイベントが10月27日の日曜日、富士スピードウェイで開催されました。

 「ジャパントラックショーin富士スピードウェイ(以下JTS in 富士)」と銘打ったこの催しは、今年で第2回目。

 GT-Rのミーティングを中心とした「AUTO MESSE REAL」との共催だが、「力強く躍動感あふれるクルマとトラックのコラボイベント」がコンセプトとか。

 広大な富士スピードウェイの各所で行なわれた「JTS in 富士」のイベントの数々をご紹介しよう。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

大物トラックが居並ぶ開放感あふれる屋外展示

Aパドックの展示エリア。三菱ふそうのブースでは純正用品でカスタムさらた新型スーパーグレートとGT‐Rを積載したeキャンターのキャリアカーが登場

 どれがメインイベントか迷うところだが、まずは富士スピードウェイのAパドックで開催された展示エリアをご紹介しよう。

 ここはトラックおよび関連製品の展示エリアで、今回の出展者数は46社。大型トラック/トレーラから部品・用品に至るまで、さまざまな製品が出展された。

 「パシフィコ横浜」で開催される「ジャパントラックショー」と異なり屋内展示ではないが、野外とあって開放感あふれ、特に「大物」のトラックが居並ぶさまはまさに圧巻だった。

サーキットを一斉にトラックが走るトラックパレードラン

 午前10時過ぎからは、レーシングコースを使っての「トラックパレードラン」が始まる。これは、物流企業各社のご自慢のトラックがレーシングコースでパレード走行するというもの。

 ライセンス不要で本格的なサーキットコースを走行するというのはなかなかできない体験で、午前の部と午後の部の2回に分けて、計60台におよぶトラック/トレーラが参加し、来場者の注目を浴びた。

ダブル連結トラックの体験試乗会も……

ショートサーキットを使って日本トレクスが開催したダブル連結トラック体験試乗会。フルトラクタは今年のグッドデザインのベスト100とグッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]に選出された「スワップ冷凍バンボデー」だ

 富士スピードウェイのショートサーキットでは、ダブル連結トラックの体験試乗会も行なわれた。

 これは日本トレクスの全長25mのダブル連結トラックを自ら運転するというもので(同乗試乗も可)、ショートサーキットとはいえ、なかなか高度なコース設定で、意外なほどスムーズなダブル連結トラックのハンドリングが楽しめる。

 一般の人にはちょっと近寄りがたい超長尺物トラックだが、実際に体験してもらうことで身近な存在として認識してもらうことはとても大切なこと。この体験試乗会は良い企画だと思った。

フジトランスポートが行なった大型トラック綱引きの風景

 トラックを身近に感じてもらうということでは、フジトランスポートが企画した数々のイベントも見逃せない。まずは、大型トラックとの綱引きだが、当初は10人前後の参加者を見込んでいたようだが、会場となったP18エリアがメイン会場からやや離れていたこともあって、なかなか参加者が集まらない。

 そこでカップルやら男性一人で挑戦する人が出てきたのだが、踏ん張れば大型トラックも一人で動かせるものなんですね。ギャラリーから拍手を浴びる挑戦者が嬉しそうでした。

 フジトランスポートは、このほかにタイヤ引きや大型トラック乗車体験などの面白イベントを実施。前回もそうだったが、「JTS in 富士」を盛り上げる影の主役といったところだ。

 このほかレーシングコースを使用しての新型トラック試乗会、はしご車搭乗体験、自衛隊車両展示など、ふだん滅多に経験できないイベントが盛りだくさん。まさに「トラック三昧」の一日であった。

メインサーキットで行なわれた新型トラック試乗会。フジトランスポートがこのために持ち込んだ新型スーパーグレートは5台!!(トラクタ2、単車3)

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