自動運転技術を手がける中国のWeRideは、最新世代のロボタクシー『GXR』を発表した。GXRは、世界最大の量産型ロボタクシーになるという。

WeRideは1800日以上にわたる公道でのロボタクシー運用経験を活かし、ファリゾンスーパーバンのステアバイワイヤ・インテリジェントアーキテクチャを採用。GXRには、WeRide独自開発のレベル4の自動運転ハードウェアおよびソフトウェアシステム、オープンコンセプトの広々としたモビリティデザイン、次世代センサースイート5.6、高性能コンピューティングプラットフォームHPC 2.0が搭載されている。

GXRの特徴的な点は、その広々とした車内空間だ。ボディサイズは全長5018mm、室内高1340mm、ホイールベース3100mm。業界初となる助手席の廃止により、乗客用スペースを最大限に確保し、ロボタクシー業界最高の「空間効率」を実現したという。2列目は50cm以上、3列目は40cm以上の足元スペースを確保し、全ての乗客に十分な伸びやかさと快適性を提供している。

WeRideの新型ロボタクシー『GXR』

安全性にもこだわっている。アーキテクチャ、F-Oステアバイワイヤシャシー、コンピューティングユニット、ブレーキシステムなど、包括的な冗長システムを装備し、乗客の安全を確保している。

新しいHPC 2.0高性能コンピューティングプラットフォームは、1300 TOPS以上のAI演算能力を提供し、車両の計算需要を効率的に満たしている。量産型ロボタクシーモデルとして、GXRは公道運用に関する業界をリードするレベル4の能力を持ち、ラッシュアワー、混合交通条件、夜間の高速走行など、複雑なシーンを容易に処理できるという。

GXRの利用は、WeRide Goアプリを通じて簡単に行える。一般公開後は、アプリでGXRの運行エリアを確認し、最寄りの乗車地点と目的地を選択して「今すぐ呼ぶ」をタップするだけで、GXRでの移動を開始できる。

WeRideは中東最大のロボタクシー車両を運用するなど、海外でも事業を拡大している。GXRは、WeRideの国際的な運用経験を活かし、乗客体験を向上させるという使命の最新のマイルストーンとなっている。グローバル展開を通じて、WeRideは世界中のユーザーの多様なニーズに応える高品質で革新的なモビリティサービスを提供していく。

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