東海理化の大型車の車輪脱落の予兆を検知するシステム『天護風雷』が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞した。主催は財団法人日本産業デザイン振興会だ。

近年、大型車両のタイヤ脱落事故は依然として多く、2023年度には日本国内で142件の事故が発生した。事故の原因として、タイヤ脱着作業時の不適切な点検や清掃、潤滑剤の不足、劣化部品の未交換、増し締めの未実施が挙げられている。

受賞した「天護風雷」は、走行中でもタイヤを固定するナットの回転角をリアルタイムで検知し、ドライバーに早期に車輪脱落の予兆を通知することが可能。ドライバーの経験に頼らず、設置するだけで誰でも予兆を検知できるシンプルな表示器と、ナットキャップ形状のセンサーが特徴だ。これにより、日常のナット点検が円滑に行える。

グッドデザイン賞の審査委員は、流通の現場での新しい問題と需要に応じた製品であること、流通の安全性向上とドライバーの負担軽減に寄与する点を高く評価した。また、取り付け車両を選ばないシンプルなシステムデザインも高評価を得ている。

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