移動サービス企業のNearMe(ニアミー)と日本交通グループ関西は10月16日、関西エリアで展開している「シェア乗りタクシー」のサービスエリアを拡大すると発表した。これまで北摂交通圏のみだった乗車エリアを、神戸市をはじめとする兵庫県の6市に拡大する。
シェア乗りタクシーは、複数の利用者が1台のタクシーに相乗りすることで、通常のタクシー料金の最大50%割引で利用できるサービスだ。運行時間は朝6時から27時までで、降車エリアは乗車地から半径約50kmとしている。
今回のエリア拡大により、神戸市も乗車エリアに加わった。これにより、より多くの利用者がサービスを利用できるようになる。シェア乗りが成立しなくても、運行自体がキャンセルになることはない。
NearMeは、このサービス展開を通じて「ライドプーリング」を生活者の日常の移動における選択肢の1つとして浸透させることを目指している。既存のタクシーを活用しながら、輸送量を「質」の観点から高めていく。
都市部では時間帯によってはタクシーが不足する一方、地方では移動手段の担い手不足が課題となっている。シェア乗りタクシーは、こうした地域ごとに異なる移動ニーズに対応すべく、今後も運行エリアの拡大などを検討しながらサービスを展開していく予定だ。
NearMeは、独自のAIを活用した最適なルーティングで、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスを提供している。空港送迎型のエアポートシャトルサービスは、2019年8月のサービス開始以来、延べ85万人以上に利用されている。
現在は、羽田空港や成田空港をはじめ全国16の空港と、空港周辺の都市部で利用可能だ。対象エリアであれば、自宅から空港、そして空港から最終目的地まで一気につながるため、公共交通機関の乗り換えがなくなるなど、ストレスフリーな移動体験を実現している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。