MINIは10月14日、「パリモーターショー2024」において、高性能電動モデル『ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック』を発表した。
この新型車は、MINIの伝統的なレーシングDNAを受け継ぎながら、最新の電気自動車技術を融合させたモデルとなっている。
新型ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリックは、最高出力190kW(258hp)を誇る電気モーターを搭載。0-100km/h加速は5.9秒で達成し、最高速度は200km/hに達する。システムトルクは350Nmを発生させ、瞬発力に優れた走りを実現している。
バッテリー容量は54.2kWh(グロス)で、WLTPテストサイクルでの航続距離は最大371kmを記録。日常的な使用から長距離ドライブまで、幅広いニーズに対応できる性能を備えている。
MINIは60年以上前から、ジョン・クーパーによって開発された高性能バージョンで数々のレース活動に参加してきた。特に1960年代のモンテカルロラリーでの3度の総合優勝は、ブランドの伝説的な地位を確立した。最近では、新型ジョン・クーパー・ワークスをベースにしたプロトタイプが、ニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を果たしている。
新型モデルには、レーストラックで培った技術が惜しみなく投入されている。特筆すべきは革新的な電動ブースト機能で、スポーツステアリングホイールのブーストパドルを押すことで、追加の20kWの電力が解放される。これにより、追い越しや加速時に爽快な走りを楽しむことができる。
さらに、ジョン・クーパー・ワークス専用のサスペンション設定により、MINIならではの「ゴーカート・フィーリング」と俊敏なハンドリングを最大限に引き出している。高性能・高グリップタイヤを標準装備し、チリレッドカラーのブレーキシステムには白いJCWロゴが添えられている。
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