空手女子「形」の絶対的エース、清水希容選手が現役を引退しました。

 5月19日、現役最後の演武を披露した空手女子「形」の清水希容選手。選んだ形は東京オリンピック決勝でも見せた「チャタンヤラ・クーサンクー」。最後まで強く、美しい形を披露し、支えてくれたファンに感謝の気持ちを込めました。

 (清水希容選手)「競技はこれで一線を引くということで、きょうで終わりにしたいなと思います」

 清水選手は大阪市出身の30歳。長年、日本の絶対的エースとして活躍してきました。空手の形は1人で演武を披露して、技の正確さやスピードなどを競う競技。その中でも清水選手の美しく正確無比な演武は世界トップレベルで、東京オリンピックでは銀メダルを獲得していました。

 (清水希容選手)「いろいろな大会をこれまで経験してきた中でも、比べ物にならないくらいオリンピックはすごい舞台だったなと思っています」

 しかし、オリンピック前から両ひざのケガに悩み、納得のいく演武ができなくなっていたということです。

 (清水希容選手)「歩くのもしんどいくらい、ひざの状況が本当に悪化してしまって、演武がすることが難しい状況。正直20年間ずっと試合に出続けてやってきた分の酷使した状態が今のひざにあると思う」

 清水選手は競技は引退するものの、今後は指導者を目指して空手の魅力を伝えたいとしています。

 (清水希容選手)「やり残したことはあります。無くはないです。空手家としてやっていくと決めたからには生涯かけて死ぬまで空手と付き合って、稽古を毎日すると思うので、空手が常に横にありながらの人生になるかなと思っています」

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