■MLB ブレーブスーカブス(日本時間14日、ジョージア州カンバーランド、トゥルイスト・パーク)
カブスの今永昇太(30)が14日(日本時間)、敵地でのブレーブス戦に先発。5回、98を投げて降板、被安打7、奪三振8、四死球3、失点0で防御率は0.96。勝敗はつかず、日本人最高のメジャーデビューからの6連勝は次回に持ち越しとなった。
前回8日(同)は8回に逆転ツーランを浴びるもチームがサヨナラ勝ちを収め、勝敗つかず。未だ無敗でメジャーデビューから5連勝を飾っている今永。この日は昨季ナ・リーグ東地区優勝のブレーブス、1番から4番まで昨季のホームランが30本以上という超攻撃型上位陣。
1回、1番は昨季ナ・リーグMVPで史上初の“40本・70盗塁”を記録したR.アクーニャJr(26)、今永はストレートで勝負していくがストライクが入らず、四球で先頭打者を出塁させた。2番、昨季33本塁打のO.アルビーズ(27)はストレートでキャッチャーフライ。1つアウトを奪うと、3番は現在リーグ本塁打と打点の2冠王、M.オズナ(33)。要注意の打者を迎えたが今永は冷静に周りが見えており、1塁牽制でアクーニャJrを牽制で刺した。
2死を奪ったがオズナには四球、ここまで7試合で5つしか四球を与えていない今永が1イニングで2つ目の四球となった。さらに昨季リーグ本塁打王と打点王の2冠、4番のM.オルソン(30)にはセンター前へヒットを打たれ2死から一、二塁のピンチ。しかし、5番・A.デュバル(35)からスプリットで空振り三振を奪い、立ち上がりのピンチを無失点に抑えた。
これでリズムをつかんだ今永は2回には1死から7番・M.ハリス2世(23)をスライダーで空振り三振、3回には9番・Z.ショート(28)、1番・アクーニャJrと2者連続三振を奪ったが、2番・アルビーズにはストレートをセンター前ヒット、3番・オズナにもストレートをライト前ヒット、ストレートを狙われ、センターから逆方向にしっかりと弾き返された。
迎えるは4番・オルソン、今永はここでピッチングの組み立てを変えて、スライダー、スプリットを使い、カウント1-2と追い込むと、最後は外角低めのストレート。見逃し三振を奪い、ピンチを脱した。
それでも4回、先頭打者にヒットを浴びるなど2死一、二塁とまたもピンチ、9番・ショートにはコースを攻めすぎてこの試合3つ目の四球。2死満塁で迎えるは1番・アクーニャJr。この試合のターニングポイントとなる場面で今永は慎重に攻め、カウント1-2から低めにスプリット。ハーフスイングの判定に1塁塁審は振っていないと判定。これにカブスのC.カウンセル監督(53)が暴言を吐き、退場となった。
カウント3-1と大ピンチとなったが150キロのストレートでアクーニャJrをライトフライに打ち取り、今永は左手人差し指を唇に当て、天を指さしてダグアウトに戻った。
球数が80球を迎えた5回、先頭打者にヒットを打たれたが、1死一塁で、再び今永が牽制で1塁走者を刺した。これには今永もマウンド上で笑顔を見せた。今永は5回、98を投げて、被安打7、奪三振8、四死球3、失点0で防御率は0.96。ブレーブス打線に慎重に攻めて球数を使いすぎたが無失点での降板、防御率は再び0点台となった。
石井一久(2002年、当時ドジャース)と田中将大(2014年、当時ヤンキース)のメジャーデビューから日本人最高の6連勝は次回に持ち越しとなった。
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