■ナッソー2024世界リレー(日本時間5日、バハマ・ナッソー)

8月のパリ五輪リレー種目の出場権を懸けた世界リレーが5日(日本時間)に開幕。男子4×400mリレーは予選1組に登場し、3分00秒98で1組1位でパリ五輪出場権をつかんだ。

世界リレーはパリ五輪の出場国選考を兼ねており、上位14か国(決勝8チーム+2レース目からの6か国)が出場権を獲得する。5日の予選で各組の上位2チームに入って決勝に進めば、五輪の出場枠を獲得。予選で3位以下でも、6日の敗者復活戦で各組の上位2チームに入れば、五輪の出場権を得ることができる。

日本が入った予選1組には世界陸上3連覇中、五輪連覇中の最強国・アメリカ、東京五輪5位のポーランド、そして、この組で唯一今季2分50秒台をマークしている伏兵・ザンビアと上位2チームに入るのは難しい状況。

パリへの切符を賭けた大一番、日本の1走は日本記録保持者の佐藤拳太郎(29、富士通)、2走に出雲陸上300m優勝の西裕大(23、MINT TOKYO)、3走に世界陸上ブダペスト代表の佐藤風雅(27、ミズノ)、アンカーに代表経験が豊かな川端魁人(25、中京大クラブ)を起用した。

レース前には4選手とも緊張した表情を見せていたが、入場では全員で手を振って登場。1走の佐藤拳太郎はスタートで落ち着いた走り、200m過ぎてスピードを上げて3位で2走の西へバトンリレー、オープンレーンに入ると西が先頭に立った。最終コーナーでアメリカに抜かれ3位で3走の佐藤風雅に。

佐藤風雅はバックストレートで2位のドイツを抜いた。2位でアンカーの川端に。川端はバックストレートでドイツに詰め寄られたが、最終直線で粘りを見せて逃げ切り、パリ五輪出場権をつかみとった。1位だったアメリカが失格となり、日本がこの組1位となった。

インタビューゾーンに現れた選手は力尽きて立てない状態、佐藤風雅は「大人の運動会状態」と笑顔を見せていた。1走の佐藤拳太郎は「2着以内に入ってオリンピックの出場権を獲得できてよかった」と安堵の表情を見せ、2走の西は「先頭にいたのに2人に抜かれて3番になって、そこから修正して後半耐えたのは良かった」と話した。

3走の佐藤風雅は「1走と2走がいい位置で持ってくるのは分かったいたので自分がしっかり2番手に入るという仕事を果たそうと思っていたので、仕事ができたと安心しています」そして、アンカーの川端は「絶対に2着以内というのは目標にしていましたし、入ってこれたので安心した」と語った。

このレースに先だって行われた男女混合4×400mリレーでは日本は予選4組に登場し、3分20秒92の今季ベストをマークするが予選7位。また、女子4×100mリレーは予選1組に登場。44秒16と今季ベストタイムをマークしたが7位に終わり、ともに6日の敗者復活戦でパリ五輪出場権を目指すことになった。

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