元日に開催される、ニューイヤー駅伝。連覇に挑むトヨタ自動車、期待のルーキーを取材しました。
「ふがいない走りになってしまって…」
ニューイヤー駅伝の予選で大粒の涙を流していたのは、地元トヨタ自動車・陸上長距離部のルーキー吉居大和選手(22)。レース後の報告会で流した涙のわけは…
愛知県田原市に拠点を置く、トヨタ自動車陸上長距離部。チャントは、田原市出身のルーキーに注目しました。中央大学時代、箱根駅伝などで活躍した吉居選手が社会人ランナーとして地元に戻ってきました。
(吉居大和選手)
「いつかトヨタ自動車 陸上長距離部で走りたいというか活躍したいという、そういう思いが陸上をやっている間はずっとあったので、そのままトヨタ自動車に入社を決めました」
中部実業団陸上では日本人トップでゴール
陸上をしていた両親の影響で、幼いころから走ることに親しみがあったという吉居選手。念願だったトヨタ自動車に入社する夢をかなえました。
ルーキーイヤーのことしは、春先から様々な大会で結果を残し、10月の中部実業団陸上では、外国人選手ら実力者がひしめく10000mに出場。厳しいレース展開となりましたが積極的な走りが持ち味の吉居選手は、日本人トップの27分台でゴールし、能力の高さを遺憾なく発揮しました。
(吉居選手)
「27分台を意識していたけど、前回よりもいいタイムで走れたので、そこを1つ自信にして次につなげたい」
しかしその翌月の11月、地元・田原市で開かれたニューイヤー駅伝の予選会、中部実業団対抗駅伝で思わぬ逆風が・・・
初駅伝はエース区間
トップでたすきを受け取った吉居選手でしたが、社会人になって初の駅伝で、しかもエース区間というプレッシャーからか体の動きが悪くなり、トヨタ自動車はこの区間でトップを明け渡してしまいました。
悔しさが残ったレースとなって、タスキを渡した後は崩れ落ちました。レース後の、報告会では…
(吉居選手)
「こんなにもたくさんの方が応援してくれたにもかかわらず、ふがいない走りになってしまって…またこれから頑張りたいと思います」
大勢の支援者の目の前で、悔し涙を流したルーキーは気持ちを切り替え、来年元日の大舞台、ニューイヤー駅伝に挑みます。
(吉居選手)
「今度こそ応援してくれる方にいい走りだったり、チームも個人もいい結果というのを見てもらいたいので、今度こそという気持ちで走りたいなと思います」
2度目の駅伝で吉居選手がリベンジし、王者トヨタ自動車が連覇を果たすのか。全国の実業団のトップランナーが群馬県に集結して争う注目のニューイヤー駅伝は、元日午前9時15分にスタートします。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。