■フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル(日本時間8日、フランス・グルノーブル)

男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(21・オリエンタルバイオ/中京大)がフリートップも合計281.78点で銀メダル。

SP首位で世界王者のイリア・マリニン(20、アメリカ)が2連覇を達成。SP4位の佐藤駿(20、エームサービス・明治大)がフリーで順位を上げ、3位で初のファイナル表彰台入りを果たした。

鍵山は序盤、4回転フリップは決めたが、得意の4回転サルコウが抜けてしまい2回転に。続く4回転-3回転の連続トウループを着氷させ持ち直すと、3回転アクセルからの連続ジャンプも決めた。基礎点が1.1倍になる後半は、4回転トウループ、単独のトリプルアクセルは成功させるも、3回転フリップからのコンビネーションで減点に。演技後、笑顔はなかったが、キスアンドクライで得点が出ると少し表情が緩んだ。

マリニンは大技のクワッドアクセル(4回転半)に挑むなど、全種類の4回転ジャンプ(アクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トウループ)を組み込む史上初の“異次元構成”。だが3本目の4回転ルッツで転倒、アクセルを含む他の4回転ジャンプも回転不足に。全て成功とはならず得点は伸びなかったが、王者としての貫禄の演技をみせた。

佐藤は冒頭の4回転ルッツを決めたが、フリップで軸が傾き転倒。以降のジャンプでは大きく崩れることなく最後まで安定の演技を披露した。

女子はアンバー・グレン(25、アメリカ)が初優勝。千葉百音(19、木下アカデミー)が2位、坂本花織(24、シスメックス)が3位で表彰台入り。男女ともにアメリカ勢が制したのはファイナル史上初となった。

【男子シングル結果】
1)I.マリニン  計292.12点(SP105.43、FS186.69)
2)鍵山優真  計281.78点(SP93.49、FS188.29)
3)佐藤駿   計270.82点(SP86.28点、FS184.54)
4)D.グラスル 計254.96点(SP81.76点、FS173.20)
5)M.シャイドロフ 計253.75点(SP91.26、FS162.49)
6)K.エイモズ 計238.63点(SP68.82点、FS169.81)

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