■フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル(日本時間7日、フランス・グルノーブル)

女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)2位の千葉百音(19、木下アカデミー)が合計208.85点で日本勢最高の2位。SP首位のアンバー・グレン(25、アメリカ)が初優勝を飾り、4位の坂本花織(24、シスメックス)は総合3位で今大会を終えた。

GPファイナルはGPシリーズの成績上位6名のみで争われ、今季は日本勢が史上最多となる5人が出場も優勝を逃してしまった。

初出場の千葉は、前半3回転ループで少しバランスを崩すが、後半3回転ルッツからのコンビネーションを決めるなど、ジャンプは転倒することなく着氷。終盤は柔軟性を活かしたスピンで観客を魅了し、雄大なプログラムを滑り切った。

坂本は冒頭でダブルアクセルを決めると、3回転ルッツ、さらにダブルアクセルから3回転サルコウへの連続ジャンプで得点を重ねていく。後半は軽快な曲調に乗り、3回転フリップからのコンビネーションを決めるなど、最後の3回転ループまで大きく崩れることなく滑り切った。演技後は笑顔をみせ、観客の歓声に応えた。

アンバー・グレンは3回転アクセルを決めるなど、ほぼノーミスの演技を披露。フリーもトップの得点を挙げ、合計212.07点で初のファイナルの頂点に輝いた。7大会ぶり出場の樋口新葉(23、ノエビア)が4位、昨季GPファイナル3位の吉田陽菜(19、木下アカデミー)が5位、初出場・松生理乃(20、中京大)は6位となった。

【女子シングル結果】
1)アンバー・グレン 計212.07点(SP70.04、FS142.03)
2)千葉百音 計208.85点(SP69.33点、FS139.52)
3)坂本花織 計201.13点(SP63.98点、FS137.15)
4)樋口新葉 計195.96点(SP61.61点、FS134.35)
5)吉田陽菜 計194.02点(SP64.23点、FS129.79)
6)松生理乃 計189.02点(SP62.63点、FS126.39)

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