パリ五輪代表に内定している羽根田卓也(36/ミキハウス)が27日に、東京都・江戸川区・カヌースラロームセンターで今季初戦となる日本代表選考会に出場した。
五輪5大会連続出場となる羽根田は、3月にフランス合宿で本番会場を使用し練習を行った。その際に「コースの幅や水量・落差が凄く似ている」と練習拠点のカヌースラロームセンターと似ていることから大きなアドバンテージと話していた。そんなホームでのレースも、この大会のみと本番を想定する上でも貴重な実戦となる。
レース前、ポイントとなるゲートは最後の「20~23」の4つであると話した。体力が消耗している中、いかにスムーズに潜り抜けられるかが重要となる。そのゲートで羽根田は疲労もともない、コース取りが上手くいかず「ゲートに間に合わない箇所があった」とタイムロス。全体2位の94秒08で決勝に進出した。
パリ五輪イヤー初戦と実戦不足の中、決勝ではこれまでの経験を活かし、しっかりと修正した羽根田。タイムを6秒縮め、88秒41の全体1位でフィニッシュ、2位とおよそ5秒の差をつけ初戦でその強さを見せつけた。レース後「まだまだ課題があるので、(パリ五輪までの)3か月で課題を1つ1つ潰して本番に臨みたい」と本番までに精度を増していく漕ぎに注目だ。
パリ五輪でカヌースプリントは8月6日(日本時間)に始まり、10日まで競技が実施される。羽根田はカナディアンシングルに出場する。
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