■MLB レッドソックス 1-7 カブス(日本時間27日 ボストン・フェンウェイパーク)

カブスの今永昇太(30)が敵地レッドソックス戦で先発し、メジャーデビューから無傷の4連勝を飾った。移籍後最長の6回1/3(88球)を投げ、5安打1失点、7奪三振(1四球)の好投。

メジャーデビューからの4連勝は、日本人投手としては2014年の田中将大(当時ヤンキース)の6連勝以来、10年ぶり。防御率は0.84から0.98となり、依然として0点台をキープ。レッドソックスの吉田正尚(30)とのメジャー初対戦は実現せず。

今永は2012年のダルビッシュ有(当時レンジャーズ)のMLBデビュー4連勝に並び、次戦以降は日本人最高の石井一久(2002年、当時ドジャース)と田中の6連勝到達にも期待が高まる。チームは7得点で快勝し、今季2度目の4連勝。

今永はこの日、3回1/3までパーフェクトと序盤から圧巻のピッチング。立ち上がりは1番・デュランのライナー性の打球をグラブを伸ばしてナイスキャッチ。前日のドジャース・山本由伸(25)のスーパーキャッチに負けじと今永も好捕をみせ、勢いに乗る。

打線は初回に7番・マービスらのタイムリーで2点を先制し、援護を受けた2回も4番ディバース を空振り三振に仕留めるなど3者凡退。3回は2者連続空振り三振とエンジン全開に。

パーフェクト投球が続く中、4回は1番・デュランが初球をバントするも今永が素早く反応し、一塁への鮮やかなグラブトスで1アウト。だが続くオニールにソロ本塁打を浴び1点を返されて3-1。さらに四球とヒットを許して1死一・二塁のピンチを招いたが、仕切り直して後続を遊ゴロ、中直に打ち取った。

4-1で迎えた5回は味方のエラーでランナーを背負うも、無失点で切り抜ける。6回も2死一・二塁と失点危機を招いたが、最後はレイエスから空振り三振を奪い、マウンド上で吠え左手で力強くガッツポーズ。

移籍後初の7回のマウンドに上がった今永は、先頭打者にヒットを許し、続くバルデスを右飛に打ち取ったところで降板。敵地のカブスファンはスタンディングオベーションで今永を称えた。

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