仙台市内の小学校に通う6年生の児童がこの秋、ゴルフの全国大会で優勝しました。恵まれた体格から放たれるドライバーショットの飛距離は290ヤード。まさに大人顔負けの小学生ゴルファーのすごさの秘密を探ってきました。

仙台市 郡市長
「この度はおめでとうございます」
広橋璃人選手
「ありがとうございます」
仙台市 郡市長
「すごく大きいのでびっくりしました」

11月20日、仙台市の郡市長に喜びを伝えたのは、上杉山通小学校6年生の広橋璃人選手です。9月に千葉県で行われた「全国小学生ゴルフ大会」で、4アンダーで優勝を果たしました。

上杉山通小学校6年生 広橋璃人選手
「ミスもしたが、その分バーディーパットが入って優勝できた」

学校を終えたあと、広橋選手の姿は練習場にありました。週に5日ほど通っています。大人用のクラブを使い、およそ100球打ちます。

広橋選手の最大の武器は、ドライバーショットの飛距離。
「280から290ヤードぐらい。6年生の平均が220とか30」
全国の小学生の中でトップクラスの飛距離を誇ります。

広橋選手がゴルフを始めたのは小学2年生の時でした。

広橋璃人選手
「お父さんが練習場に行って、遠くに飛ばしていて楽しそうだったので、自分も打ったら楽しかった」

ゴルフの楽しさを知るきっかけとなったのは、ゴルフ歴20年という父親の貴寿さん。広橋選手の成長を支えています。練習場への送り迎えも、ゴルフのアドバイスもお父さんの担当です。

父 貴寿さん
「ゴルフのサポートはジュニアゴルファーの親はたくさんいるが、すごく大変で子供が目指してやっている以上はできることはサポートしていきたい。ゴルフが大好きなので、そこが一番の強さかなと」

強さの秘密は、地道な練習に週2回の体幹トレーニング、そして、恵まれた体格にあります。身長は164センチ。

広橋璃人選手
「体重は今、77キロです」

父 貴寿さん
「最近どっちがパパか分からないと言われるが、中身はまだ小学生」

愛用しているヘッドカバーから広橋選手の「らしさ」がうかがえます。

広橋璃人選手
「テンションを上げるため。調子が悪い時とかおいしそうだなと」

記者
「基本は食べること好き?自分で選んだの?かわいい~」

今がまさに育ち盛り!自宅にお邪魔してみると…。

4年生の妹と2年生の弟、そして1歳の弟がいます。兄弟で囲む食卓のこの日のメニューは、大好きな唐揚げと牛タン、それにごはん。あっという間に1膳をたいらげ、おかわりです。

夕飯後さらに夜食も食べて、1日4食。毎日の食事で広橋選手を支えているお母さんも、優勝の喜びはひとしおです。

母 菜々さん
「悔しい思いをたくさんしてきたので、全国一位を目標にしてきたので涙が出るくらいうれしかった。これからトレーニングなど、もっときつくなっていくので、私は野菜も中心に食べ物で支えながら応援していきたい」

家では一緒にパター練習をしながら妹や弟の面倒を見るなど、優しいお兄ちゃんの顔ものぞかせますが、ゴルフクラブを握る表情は“選手の顔”。ゴルフが大好きという思いが伝わってきます。

これまでいくつもの大会で優勝してきた広橋選手。これからさらに心も体も技術も成長を続け、向かうは大きな夢です。

広橋璃人選手
Q.目標は?
「マスターズで優勝すること」

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