MLB機構は13日(日本時間)、シルバースラッガー賞の各受賞者を発表し、ドジャースの大谷翔平(30)が「DH(指名打者)部門」で受賞した。同賞の受賞は2年連続3度目、イチロー氏に並ぶ日本人選手最多タイ、2年連続は日本人選手初の快挙となった。外野手部門で最終選考に残っていたカブスの鈴木誠也(30)は受賞とはならなかった。

各ポジションごとの最強打者に贈られる「シルバースラッガー賞」。同賞は各球団の監督、コーチの投票によって決まり、“打撃のベストナイン”とも呼ばれている。ナ・リーグは「DH制」が導入された2020年から「投手」に代わり「DH」が表彰されることになった。

大谷は2021年、2023年にア・リーグの「指名打者(DH)部門」で受賞し、今回で3度目。イチロー氏に並ぶ日本人選手最多タイとなった。

今季の大谷は休養日3日のみで159試合に出場、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁とメジャーキャリアハイをマークし、メジャー初の「50本塁打・50盗塁」の“50-50”を達成。日本人選手史上初、本塁打と打点の“二冠王”に輝いた。大谷の54本塁打はドジャース新記録(これまでは49本)。130打点は松井秀喜氏が保持していた日本人最多(116)を上回り、59盗塁もイチロー氏の記録(56盗塁)を塗り替え、いずれも日本人最多と、打者に専念した1年は記録的な数字を残した。

そして、ア・リーグ、ナ・リーグの両リーグでホームラン王を獲得したのは1998年のM.マグワイア(カージナルス)以来、26年ぶりでメジャー史上4人目、異なるリーグでの2年連続本塁打王は史上初となった。

今季は打率.283、本塁打21本、打点73と日本人選手右打者として史上初の2年連続20本塁打をマークしたカブス・鈴木だったが、2年連続で最終選考に残ったが初受賞とはならなかった。

【過去の日本人選手受賞】
イチロー 2001年、2007年、2009年
大谷翔平 2021年、2023年、2024年

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