■JリーグYBCルヴァンカップ決勝 名古屋グランパス 3ー3 アルビレックス新潟(PK 5-4)(2日、東京・国立競技場)

ルヴァンカップ決勝が行われ、延長戦でも決着がつかずPK戦にもつれこんだ死闘は、名古屋グランパスがアルビレックス新潟を下し、2021年以来、3大会ぶり2度目となる優勝を飾った。

前半、名古屋はFW永井謙佑(35)のゴールで先制すると、終了間際にも素晴らしいパスワークから永井が2点目となるゴールを決める。後半、新潟に1点を返され、アディショナルタイムにもPKを決められ土壇場で2-2の同点に追いつかれる。延長戦は互いに1点を取り合いPK決着へ。新潟は2人目が失敗、名古屋は5人全員成功しPK戦を制した。

6万2517人のサポーターで埋まった国立競技場で行われた決勝。名古屋が勝てば3大会ぶりの王座奪還。新潟が勝てば、クラブ史上初のタイトル獲得となる。

今季のリーグ戦では1勝1敗の五分。そんな両チームの戦いは序盤、名古屋がサイド攻撃から相手ゴールを脅かす。しかし、徐々に新潟のパスが通るようになり、立て続けにシュートを許す。それでも名古屋の守護神のランゲラック(36)が立ちはだかり、得点を許さない。

相手の攻撃を凌ぐ時間が続いた名古屋だが、31分、敵陣内で新潟DFからGKへのパスにプレッシャーをかけ、弱いクリアとなった所に、永井が詰めてシュート、ゴールネットを揺らす。相手の一瞬の隙を突いた攻撃で1-0と名古屋が先制に成功する。

さらに42分には、名古屋がゴール前に縦の浮き球を送ると、ペナルティエリア内で稲垣祥(32)が頭で落とし、和泉竜司(30)が相手の動きを見て横パス。そこに走り込んだ永井がインサイドで落ち着いてシュート。永井のこの日2点目となるゴールで追加点を奪い、2-0とリードして前半を折り返す。

後半26分、名古屋は右サイドを攻略され、ゴール前にクロスを入れられると、新潟の谷口海斗(29)にヘディングシュートを浴び、1点を返される。このゴールで流れは新潟に傾く。

ほとんどの時間で相手にボールを保持され、サイドからの攻撃やセットプレーで防戦一方の名古屋。数多くのシュートを浴びるが、守護神・ランゲラックを中心にゴールを許さない。しかし、アディショナルタイム、自陣ペナルティエリア内で反則を犯しPKを献上。これを小見洋太(22)に 決められ、土壇場で2-2の同点に追いつかれ、試合は延長戦に突入した。

延長前半3分、名古屋は左サイドからのクロスにFW陣が頭で落としたボールを、中山克広(28)が強烈なシュート。相手DFに当たってコースが変わりボールはゴールに吸い込まれた。名古屋が3-2と勝ち越しに成功する。しかし延長後半6分、新潟にスルーパスを通され、抜け出した小見に右足を振り抜かれ、ゴールを決められ再び3-3の同点となり、PK決着に突入。新潟は2人目が失敗。一方、名古屋は5人全員成功し、5-4でPK戦を制した。

*写真は永井謙佑選手

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。