11月1日に開幕する春高バレー岩手県大会の注目校・盛岡誠桜高校(女子)は、伝統の攻撃力に自分たちで考える力を加えて4連覇を目指す。

4連覇、そして29回目の優勝目指す

4年連続29回目の頂点を目指す盛岡誠桜(女子)は、2024年は新人戦こそ失点数の差で優勝できなかったが、県高総体では2年連続で優勝を果たした。

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チームを率いる村田基監督は、7月のインターハイでは接戦をものにして奈良文化に勝利し、就任5年目で初めて全国大会で1勝を挙げた。

勝利の立役者として村田監督が特に名前を挙げたのは二人。

一人は1年生からレギュラーで活躍する強気のアウトサイドヒッター・阿部結夏羽(ゆなは)選手(2年)だ。阿部選手は、「苦しい場面でも自分にトスが集まったが、強い気持ちで打ち切り勝利に貢献できた」と試合を振り返った。

もう一人はミドルブロッカー・佐藤愛羽(みはね)選手(2年)で、最高到達点はチームトップの2m90cmを誇り、攻守にわたり活躍した。佐藤選手は、「速攻とか自分の強みである速い攻撃をたくさん決めることができた」と話す。

練習にも熱「再び全国で勝利を」

そして、今のチームにとっても全国での初めての勝利は大きな変化をもたらした。「1勝したから、チーム全体が高いところを目指して日々練習している」と佐藤選手は言う。

『もう一度全国で勝ちたい』、今度は春高全国大会での勝利を目指して、練習にも今まで以上に熱が入る。

阿部選手、佐藤選手にオポジットの菊田優鈴選手(3年)も躍動する伝統の圧倒的な攻撃力は健在だ。
そして、そこに新たな要素を加えチーム力を高めている。

選手の考える力を伸ばし、さらに高みへ

ゲーム形式の練習のあとに選手たちがホワイトボードの前へ集まった。

選手たちが「1本目がネットに近い時のブロックはどっちがいくか」「ラリーが続いてバタバタした時の1本目のトスが悪かったと思う」などと自分たちが練習で感じた課題をそれぞれに出し合い、キャプテンがまとめ、書き出された課題を翌日の練習でできるようになったら消していく。

選手たちに考えさせ、自分たちでクリアさせる。村田監督は攻撃のやり方も選手に任せ、考える力を伸ばしてきた。

3年の菊田選手は「自分たちの課題だったり、個人の課題を全員で振り返りながら練習していく力は必要な力だと思う。すごく身になっているじゃないかと思う」と語る。

自分たち自身で成長し、インターハイで待望の1勝を挙げ、新しい景色を見た選手たちは、さらなる高みを狙う。

阿部選手は、「誠桜の強みである力強いプレーとかコンビバレーを発揮して、全国でも1勝以上勝ち切れるように頑張る」と意気込みを語った。

そして菊田選手は、「インターハイでは1勝できたので、春高ではそれ以上にたくさん勝ち進んで、目標のベスト8を目指してチーム全員で頑張っていきたい」と最後の春高への思いを語った。

選手たちは心が望む場所へ全力で向かっていく。

(岩手めんこいテレビ)

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