第4戦を迎えたMLBワールドシリーズは、ニューヨーク・ヤンキースが逆転勝ちで意地の1勝となりました。
MLBジャーナリスト・AKI猪瀬さんとお伝えします。
まずは、大谷翔平選手(30)のけが明け最初のヒットを見ていきます。
30日は4打数1安打でしたが、5回の第3打席にセンター前ヒットを放ちました。
その後の走塁では、ベッツ選手のショートゴロの間に左肩をかばいながらスライディングするシーンが見られました。
――大谷選手、走れている印象ですが調子はどう見えますか?
MLBジャーナリスト・AKI猪瀬さん:
走る方はスライディングとかが挟まってくると、ちょっと怖いなという感じがしました。ただ、打つほうに関しては、ほぼほぼ問題がないような、今日も強いスイングが出てましたから。後は肩というよりは、自身の調子の良しあしということだと思いますね。
ヤンキースが今回勝利してロサンゼルス・ドジャースの3勝1敗となりましたが、30日は「崖っぷちヤンキースの意地の初勝利」というテーマです。
流れを変える満塁弾が出たジャッジ選手、復活はあるのかということです。
まずは、ヤンキー・スタジアム一気に流れが変わったボルピー選手の満塁ホームラン見ていきます。
インコース低めを満塁ホームラン、レフトスタンドに運びました。
――この満塁弾でヤンキースは流れをつかんだと見ていいんですか?
MLBジャーナリスト・AKI猪瀬さん:
ツーアウトから出たニューヨーク・ヤンキース史上9本目のワールドシリーズのグランドスラムなんですが、これは貴重なホームランです。ただ、このホームランに意味が発生するのは、やっぱりこの後、歴史的な大逆転でヤンキースが世界一になった時に初めて、「シリーズの潮目はあのボルピーのグランドスラムだったね」ということになると思います。
ボルピー選手やフリーマン選手のホームランもあり、この試合3本のホームランで、11対4の大差でヤンキースが勝利しました。
8回には、ここまで全然打席が振るわなかったジャッジ選手にも待望のタイムリーが出ました。
8回裏、ホームランなどで5点を挙げたヤンキースですが、ジャッジ選手もレフト前にタイムリーヒットを放ちました。
これでワールドシリーズ初打点。
――ホームランこそ出なかったものの、ここから上がってくるのかなという怖さがあるかと思いますが、ジャッジ選手はここから復調するのでしょうか?
MLBジャーナリスト・AKI猪瀬さん:
30日のゲームで初めてポストシーズン全体で初のタイムリーヒットが出たので、恐らくヤンキースファンもほっとひと息の1本になったと思いますが、30日は恐らくジャッジ選手は腹をくくっていたなと思うのが、第1打席からストライクゾーンでも自分の体から遠いところ、アウトコース、この「変化球とかはストライクでも絶対に振らないぞ。そこのボールは全部捨てにかかって見逃し三振でも構わない。ただ自分の体に近いところに来たボールだけ、一生懸命打とう」というのが伝わってきたので、恐らく復活とまでは言わないですが、復活の準備は整ったような感じなので、31日以降、大爆発に向けてという感じですね。
――ドジャースのピッチャー陣にとっては怖いところですね。
MLBジャーナリスト・AKI猪瀬さん:
まだ、でも本来のジャッジ選手ではないので、31日以降も恐らく外中心の攻め。本来こういうバッター、大谷選手もそうですけど、インコースに強いボールを見せないとアウトコースが効かないので、本当はインコース使うべきなんですけど、今のジャッジ選手だったらまだインコースはいらないかなという感じですね。
また、フリーマン選手は30日は外のボールでホームランを打ち、これで今回のワールドシリーズでは4試合連続ホームラン。
2021年のブレーブス時代と合わせると6試合のホームラン、これが史上初の記録になります。
MLBジャーナリスト・AKI猪瀬さん:
スプリンガーという現役選手が持っていた記録と並んでいましたけど、すぐに超えていきましたから、これは31日以降の結果次第ですが、MVPは確定で間違いないと思います。
「イット!」では大谷選手などの球場入りを紹介してますが、フリーマン選手の球場入り、29日のシーンでは、まるで「ターミネーター」のような服装でした。
31日はヤンキースの絶対的エース、コール選手が登板するとのことですが、コール選手に対しても3割5分打っているのがフリーマン選手。
31日も打席の爆発に期待です。
ワールドシリーズ ドジャースVSヤンキース
フジテレビ系列で全試合生中継 朝9時~
※11月2日(土)は8時30分~
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