■MLB ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース 11ー4 ドジャース(日本時間30日 ニューヨーク、ヤンキースタジアム)
ドジャースはワールドシリーズ(WS)第4戦でヤンキースに大敗。開幕から3連勝で世界一に王手も、3勝1敗で足踏みとなった。
試合は初回にF.フリーマン(35)が先制の2ランを放った。開幕戦から4連連発のフリーマンは、ブレーブス時代の2021年WS(第5戦)から“6戦連発”となり、WS新記録をマーク。
後がないヤンキースだが、先制された直後の1回裏にスタジアムのヤンキースファンがまさかの危険行為。ヤ軍先頭打者のG.トーレス(27)の打ち上げた打球がライトのファールゾーンに向かうと、ライトを守るドジャース・M.ベッツ(32)が追いかけ、フェンスギリギリでジャンピングキャッチ。
アウトを取ったかに思われたが、スタンドで観戦していたヤンキースファンが、なぜか目の前のベッツのグラブからボールを奪い取ろうとした。ベッツはなかなかグラブを離さない相手に左手をつかまれた状態でボールは地面に落ちた。判定はアウトもベッツは激高し、その人物は警備員に連れ出され退場となった。
試合後の囲み取材で、ベッツは「手は大丈夫か?」と聞かれると「僕は大丈夫だ」と答え、「始まって最初のプレーだったがどうってことない。負けはしたが、僕は大丈夫、彼(ファン)も大丈夫。明日に向けて臨むだけだ」と切り替えているようだ。
4連勝での世界一は逃したが「ここまで来れば戦うだけだ」と意気込み、フリーマンの初回の本塁打について「グレイトだね」と新記録を称えた。
ヤンキースは本塁打攻勢などで逆転勝利を収め、息を吹き返したが、ベッツは「我々が3勝1敗でリードしている。得点を重ねて戦うだけだ」と不安はなし。この日は初回に大谷翔平(30)が遊飛のあと、ベッツはライト線へ二塁打を放ち、フリーマンの先制弾につなげた。
チームは“あと1勝”で2020年以来、4年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成する。
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