■MLB ワールドシリーズ第1戦 ドジャース 6x-3 ヤンキース(日本時間26日 ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)

ワールドシリーズ初戦は、ドジャースが延長10回裏にフレディ・フリーマン(35)が2死満塁でWS史上初となるサヨナラ満塁弾を放ち、劇的勝利を飾った。

この日、フリーマンの父であるフレッド・フリーマンさんもスタジアムで観戦。サヨナラ満塁弾でダイヤモンドを1周し、ナインと喜びを分かち合う息子のフレディは、直後にバックネット裏の父のもとへ。ネット越しだったが、いち早く歓喜を親子で味わった。

試合後、日本のメディアが引き上げる中、グラウンドにはフレディ家族の光景が。息子たちがグラウンドを縦横無尽に走り回る中、父のフレッドさんが喜びを語ってくれた。

最後の劇的満塁ホームランについて「信じられなかったが嬉しかった。ヒットを打つだけでも十分なのにまさかホームランを打つなんて。生涯忘れられない記憶になった」と息子フレディの活躍を喜んだ。

シーズン終盤に右足首を捻挫し、ポストシーズンは痛みと戦いながら欠場を挟みつつ、この日は先発でフル出場。フレッドさんは「6日間走っていなくて毎日4、5時間治療に充てていた。試合前の登場のとき6日ぶりに走ったんだ。調子良いと言っていたよ」と明かし、この日の第1打席の3ベースヒットで三塁まで走った際には「お願いだから二塁で止まってくれって思ったよ(笑)」と息子の激走を心配したという。

本塁打を放った本人は会見で「彼(父)があそこ(バックネット裏)に座っていることはわかっていた。今の私があるのは父のおかげ。父が多くの人たちとハグしているのが見えた」と明かし、父に感謝の言葉を届けていた。

さらにフレッドさんは第2戦に向けて「(明日は)由伸が投げてくれるでしょう。由伸がしっかり投げてくれれば次も勝てる。日本人のためにもドジャースのためにも頑張ってほしい」と、27日先発の山本由伸(26)にエールを送ってくれた。

今年のワールドシリーズは43年ぶりとなる東西“名門対決”が実現。ドジャースは短縮シーズンの2020年以来4年ぶり、フルシーズンとしては1988年以来36年ぶりの世界一を目指す。大谷翔平(30)はこの日、1点ビハインドの8回に同点劇につながる二塁打を放つなど、5打数1安打をマークした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。