10月25日午前8時半、横浜DeNAベイスターズのドラフト1位・三菱重工Westの竹田祐投手(25)のもとに、三浦大輔監督(50)がサプライズで指名あいさつに訪れた。横浜市から兵庫県明石市は総距離約530km。26日に始まる日本シリーズの前、合間を縫っての弾丸訪問に竹田投手は驚きを隠せなかった。

 (竹田祐投手)「(三浦監督が来ることは)知らなかったです。びっくりしました。ずっとテレビで見ていた人なので…すごく大きかったですし、すごく温かい人だと思いました」

 終始、緊張気味の竹田投手ではあったが、三浦監督は彼の眼差しから確かに感じるものがあった。

 (三浦大輔監督)「非常に緊張しながらもまっすぐね、目を見て話をしている姿を見てもね、気持ちもまっすぐなんだなと。投球も、本当に闘志を前面に出して投げている映像も見せてもらいましたし、気持ちの強い選手だなと。会ってまた一段と確信ができたかなと思います。穏やかな表情のなかで、目力の強さを感じました。『もう何も心配することなく、DeNAベイスターズに飛び込んで来てくれ』という話をしました」

 竹田投手は、明治大学4年時と社会人2年目の去年、2度の指名漏れを経験。“3度目の正直”で夢を叶えた。指名を受けた24日の夜は祝福の連絡が止まらず、LINEのメッセージは400件ほど届いたという。明治大学の先輩でDeNAの入江大生投手(26)と伊勢大夢投手(26)からも激励を受けた。

 (竹田祐投手)「入江さんは電話で『切っても切れない縁だな。来年から一緒に頑張ろう』って言ってくれた。伊勢さんもクライマックスシリーズで忙しい中、ドラフトのことでLINEしてきてくれて、本当にいい先輩たち。また一緒に野球ができることが本当にうれしく思います。1年目から2桁勝って活躍できるよう頑張っていきたいです」

 何度も挫折を乗り越えた不屈の闘志で、プロの世界へと挑む。


◇竹田祐(たけだ・ゆう)
大阪府出身/1999年7月5日生
184cm96kg/右右
2017年履正社高校時代にはエースとしてセンバツ準優勝に貢献。
明治大学を経て三菱重工Westへ。最速153キロの本格派右腕。

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