１０月２４日に行われたプロ野球ドラフト会議で富士大学（岩手・花巻市）から過去最多６人の選手が指名されました。
育成ドラフトも含めると一度に同一チームから６人が指名されるのは史上初です。

２０２３年のドラフト会議当日、富士大学ではチームメイトが指名を待つ中、次のドラフトを見据える選手たちがいました。

そして１年後…
２４日のドラフト会議で富士大学は指名ラッシュとなりました。

オリックスから１位指名を受けたのは、宮城県出身の麦谷祐介外野手です。

広い角度に打てる長打力と、５０ｍを５秒８で駆け抜ける俊足の持ち主。
さらに遠投は１１０ｍをマークする強肩を兼ね備えた「走・攻・守」三拍子揃った選手です。

麦谷選手はプロで対戦したいピッチャーについて富士大学の先輩を挙げました。

オリックス１位　富士大学４年　麦谷祐介外野手
「（日本ハムの）金村尚真投手です。刺激をもらったしいろんなことを教えてくれた。恩返しという意味で対戦したいと思う」

そして、広島カープは宮城県出身の佐藤柳之介投手を２位で指名、東京都出身の渡邉悠斗内野手を４位で指名しました。

佐藤投手は最速１４８キロのストレートに加え、５種類の変化球をあやつるサウスポー。９月まで行われた北東北大学野球の秋のリーグ戦では、ＭＶＰなど３冠を獲得しチームを３季ぶりの優勝に導きました。

広島２位　富士大学４年　佐藤柳之介投手
「１年目はプロの世界に慣れること。いろいろな経験をすると思うので、そういう経験を自分の成長につなげられるような１年にしたい。投手のタイトルを一つは取りたい」

渡邉悠斗選手は富士大学の不動の４番。２０２４年の春のリーグ戦ではホームラン王など４冠を獲得した強打者で、遠投は約１２０ｍをマークしたという強肩も魅力です。

広島４位　富士大学４年　渡邉悠斗内野手
「同じ大学からプロの同じチームに入れるのはとても感動するし楽しみ。本塁打・打点・打率のタイトルを取れる選手になりたい」

そして、ソフトバンクは３位で地元・福岡県出身の安徳駿投手を指名しました。

安徳投手は最速１５２キロのストレートが武器の本格派右腕。２０２４年春のリーグ戦では最優秀防御率とベストナインの２冠を獲得し、秋のリーグ戦では優勝決定戦の胴上げ投手となりました。

ソフトバンク３位　富士大学４年　安徳駿投手
「地元（福岡県）には、お母さんや家族 友達もいる。自分が生まれ育った地で野球ができるのはすごくうれしい」

さらに、続いて行われた育成ドラフトでは福岡県出身の坂本達也捕手を巨人が育成１位で指名しました。
２年生から正捕手の座を勝ち取った坂本捕手は、素早いフットワークと強肩が魅力のキャッチャーです。

巨人育成１位　富士大学４年　坂本達也捕手
「ピッチャーからの信頼を得られるような捕手になりたい。少しでも早く支配下登録してもらえるよう頑張る」

また、栃木県出身の長島幸佑投手はロッテに育成３位で指名を受けました。
長島投手は１８７センチの長身から投げおろす最速１５２キロのストレートが武器のピッチャーです。

ロッテ 育成３位　富士大学４年　長島幸佑投手
「ストレートとフォークで押していくスタイルなので力で勝負していきたい。ドラフト１位の麦谷外野手と対戦したい」

プロ野球のドラフト会議で富士大学の選手が１位指名されるのは西武に入団した多和田真三郎さん以来９年ぶり。
育成ドラフトを含めると同一のチームから一度に６人が指名されるのは史上初の快挙となりました。

鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。