「プロに入るのが目的じゃない。しっかり活躍して、周りの人に応援されるような選手になりたい」。こう話すのは、NPBからの指名を待つ前橋商業高校の清水大暉投手だ。
清水の持ち味は、身長192cmの高さから繰り出される最速149kmのストレート。自身は「両親は特別大きい方ではなかった。こんなに身体が大きくなるとは思わなかった」と話すが、中学卒業時には身長が181cmに到達。高校入学後は花巻東高校時代の大谷翔平(現・ドジャース)級の「1日8食」を実践し、毎日8時間以上の睡眠を欠かさなかった結果、更に10cm以上身長が伸び、体重も95kgに達した。「中学までは球が遅かった」と振り返るが、身体が大きくなるに伴って球速も上がっていったという。
堂々たる体躯を持つ清水の座右の銘は「不動心」。高校1年の4月、トレーニング中に左ひざの半月板を損傷して手術した際、住吉監督から渡された松井秀喜氏の著作「不動心」を読み「身になるものが多い。かっこいい」と感じ、以降自身の座右の銘にした。手術後は7か月にも及ぶリハビリをやり抜き、“自分の苦手なことを積極的にやる”意識を持つことが出来たと話す。
そんな清水の趣味は父から教わった”川釣り”で、時間があれば必ず釣具屋に行くほどハマっているという。「魚との駆け引き、ここに投げたら釣れるとか、どういう風に糸を入れたら釣れるかとか、趣があるな」と感じていて、こうした自然との“駆け引き”も投球術に良い影響を与えているのかもしれない。
「まだまだ身体も弱いので、これからもっともっと成長できる」と話す清水に吉報は届くか。プロ野球ドラフト会議は今月24日に行われる。
■清水大暉(しみず・だいき)
2006年7月17日生。192cm95kg。右投右打。古巻中(群馬県渋川市)出身。最速149km。変化球はカーブ、スライダー、スプリット。50m6.5秒。
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