■プロ野球 CSファイナルステージ・第1戦 ソフトバンク 5-2 日本ハム(16日・みずほPayPayドーム)

日本ハムはソフトバンクに敗れクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの初戦は黒星発進となった。

試合は1点を追いかける3回表に矢澤宏太(24)の適時内野安打で同点とするもその後、先発の伊藤大海(27)が山川穂高(32)に勝ち越し打、今宮健太(33)、栗原陵矢(28)にソロ本塁打を浴びリードを広げられた。7回表にレイエス(29)にソロ本塁打が飛び出すも流れを変えることができず。8回裏には3番手で杉浦稔大(32)が登板も山川にダメ押しのソロ本塁打を許した。

ファーストステージでは1勝1敗とし迎えた3戦目、この試合も先制を許し2点を追う展開となった。しかし3回裏、チャンスで清宮幸太郎(25)が2点適時打を放ち追いつくと終盤7回裏に水野達稀(24)の2点適時三塁打で勝ち越しに成功。8回裏にも万波中正(24)が適時打を放ちダメ押しの1点を加えると5ー2で勝利。逆転で2連勝しリーグ優勝した2016年以来となる8年ぶりのファイナルステージ進出を決めた。

日本ハムは今季ソフトバンク戦は12勝12敗1分と勝率.500。ファイナルステージでは4勝したチームが日本シリーズ進出となる。リーグ優勝を果たしたソフトバンクには1勝のアドバンテージが与えられているため油断のできない試合が続く。

ファイナルステージ初戦の先発マウンドを任された伊藤は今季26試合に登板し14勝5敗、防御率2.65でソフトバンク・有原航平(32)と並び最多勝のタイトルを分け合った。対ソフトバンクには6試合に登板し2勝1敗、防御率2.89をマーク。9月18日の試合(みずほPayPayドーム)では完封勝利を挙げている。

打線は1回、ソフトバンクの先発・有原に対し先頭の矢澤が二飛。2番・松本剛(31)、3番・清宮は空振り三振に倒れ三者凡退となった。

その裏、伊藤の立ち上がりは先頭の柳田悠岐(36)を空振り三振、2番・川瀬晃(27)に中安打を放たれるも3番・栗原を遊ゴロの併殺打に打ち取り無失点に抑えた。

試合が動いたのは2回裏、1死走者無しから5番・近藤健介(31)にセンターフェンス直撃の二塁打、6番・今宮に左安打を放たれ走者一、三塁のピンチを招いた。すると7番・正木智也(24)にレフトへの適時打を浴び先制点を与えた。

直後の3回表、7番・水野が右安打、8番・伏見寅威(34)が左安打で出塁。9番・中島卓也(33)が送りバントを決めると1死二、三塁のチャンスに。続く1番・矢澤は2ストライクと追い込まれてからの4球目をサードへの内野安打にするとすぐさま同点とした。

しかし3回裏、2番・川瀬に中安打を放たれると2死一塁から4番・山川にセンターの頭を越える適時二塁打を浴び勝ち越しを許した。

さらに4回裏、この回先頭の6番・今宮にレフトスタンドへのソロ本塁打を浴び2点差に広げられると続く5回裏にも3番・栗原にライトスタンドへのソロ本塁打を放たれ4ー1と突き放された。

伊藤は6回裏、1死二塁から8番・甲斐拓也(31)から見逃し三振に奪ったところで降板。6回途中97球を投げ抜き10安打9奪三振4失点の投球内容となった。2死二塁から2番手・宮西尚生(39)がマウンドに上がると9番・周東佑京(28)を中飛に打ち取った。

終盤に入った7回表、この回先頭の4番・レイエスが1ボールからの2球目を左中間スタンドに放り込んだ。クライマックスシリーズ自身初となるソロ本塁打で2点差に詰め寄った。その後1死走者無しから6番・郡司裕也(26)が四球、7番・水野が左安打を放つと8番・伏見が送りバントを決め2死二、三塁とチャンスに。しかし代打・淺間大基(28)は空振り三振に倒れ得点を奪うことができず。

7回裏は3番手・杉浦が登板し三者凡退に。しかし8回裏、杉浦が2イニング目のマウンドに上がるも、無死走者無しから4番・山川にレフトスタンドへのソロ本塁打を浴び5ー2となった。1死を奪ったところで4番手・柳川大晟(21)が登板し追加点を許さず。

打線はそのまま3点差で9回表を迎えたがソフトバンクの3番手・オスナ(29)に対し4番・レイエスから始まる打線も無得点に倒れ試合終了。日本ハムはファイナルステージ初戦を落とす苦しいスタートとなった。

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