■プロ野球 セ・リーグCSファイナルステージ第1戦 巨人 0ー2 DeNA (16日 東京ドーム)

2021年以来3年ぶりのCSファイナル初戦、巨人(1位)はDeNA(3位)に敗れ、対戦成績は1勝1敗(アドバンテージの1勝を含む)のタイとなった。

敵地・甲子園で阪神(2位)を連勝で下し、ファーストステージを突破したDeNA(3位)を迎えての初戦。0-0で迎えた4回、先発の戸郷が先頭の佐野にライトスタンドへ2試合連続となるソロ本塁打を浴び先制を許す。さらに7回にはピンチを招き、2番手・高梨に交代も代打・筒香に左前適時打を浴び0-2。一方、打線はケイに6回1安打無失点に抑えられる。7回以降は相手救援陣の前に得点圏に走者を進めるも、あと一本が出ず完封負けを喫した。

先発の戸郷は今季26試合に登板、3年連続の12勝(8敗)、リーグ5位・防御率1.95、156奪三振で22年以来2度目の最多奪三振のタイトルを獲得。今季のDeNA戦は5試合に登板、1勝2敗、防御率1.54。

立ち上がりは、先頭の梶原にサードへのボテボテの内野安打で出塁を許し、2番・牧にはレフトポール際へヒヤリとするファウルを打たれるも、左飛に打ち取るなど後続を封じ無失点。

スタメンは1番ライト・丸、2番セカンド・増田大、3番センター・オコエ、4番ファースト・岡本和、5番キャッチャー・大城卓、6番サード・坂本、7番レフト・モンテス、8番ショート・門脇、9番ピッチャー・戸郷のオーダーを組んだ。今季全試合にセカンドでスタメン出場の吉川は左ろっ骨付近を負傷し登録せず。代わりに入った増田大はシーズンのスタメンはわずか2度。

相手先発左腕・ケイはシーズン5勝1敗と好相性。初回1死から増田大が四球を選ぶと、オコエは空振り三振も盗塁を決め2死二塁。ここでケイに対し、打率.417、2本塁打と好相性の岡本和は四球で出塁し一、二塁も、大城卓は三ゴロに終わる。

戸郷は2回は3人で抑えると、3回は先頭のケイからこの試合初めての三振を奪い、2イニング連続三者凡退。

しかし4回、先頭の3番・佐野に2球で2ストライクと追い込んでからの3球目をライトスタンドへ運ばれ0-1と先制を許す。戸郷はシーズンを通してセ球団で唯一本塁打を打たれていなかったDeNAに初被弾。

一方打線は2回、3回と三者凡退。先制を許した直後の4回には、1死から4番・岡本和が四球でチーム初回以来の出塁。しかし大城卓は初球を打ち遊ゴロ併殺打に終わり、4回までノーヒット。

それでも5回に先頭の坂本が四球、1死から門脇がチーム初安打となる左前安打を放ち1死一、二塁。戸郷は犠打を決め二、三塁とチャンス拡大。しかし丸が一ゴロに倒れ5回まで無得点。

戸郷は6回、クリーンナップを相手に三者凡退も、直後の攻撃は増田大、岡本和がフルカウントから見逃し三振を喫し3人で終了。

すると戸郷は7回に先頭の桑原に初球を左前安打とされると、犠打を許し1死二塁。続く、戸柱には一、二塁間を破られ一、三塁となったところで、2番手・高梨に交代。しかし代打・筒香に追い込んでから外角低めのスライダーを逆方向へ運ばれる左前適時打を打たれ0-2。さらに2死となり、牧の打球はセンターの前へのフライとなるも、オコエのスライディングキャッチで追加点は与えず。戸郷は7回途中110球6安打2奪三振1四球2失点だった。

7回には2番手・山崎に対し、1死から坂本が左前安打、モンテスは2打席連続三振で2死も、門脇が中前安打でつなぎ一、二塁。ここで高梨に代打・中山を送るも、代わった3番手左腕・坂本の前に捉えた打球も三直に抑えられ2者残塁。

8回には4番手・堀岡に対し、先頭の丸が右前安打を放つも、増田大が中飛、オコエはハーフスイングを取られ空振り三振、岡本和は右飛に倒れる。

9回は5番手・伊勢に対し、大城卓からも追いつくことができずゲームセット。戸郷はCS4度目の登板で自身初黒星を喫した。

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